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シネマ365日

2014年4月26日

ファインド・アウト (2012年 サスペンス映画)

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監督 エイトール・ダーリア
出演 アマンダ・セイフライド/エイミー・ウィッカーシャム

アマンダの緊張感がいい 

 ヒロインのジルを演じるアマンダ・セイフライド。ハリウッドの20代の女優さんをざっとみてみましょう(2013年10月現在)。スカーレット・ヨハンソン(「ブーリン家の姉妹」)28歳。ジェニファー・ローレンス(「世界にひとつのプレイブック」)23歳、キーラ・ナイトレイ(「つぐない」)28歳、ルーニー・マーラー(「ドラゴン・タトウの女」)28歳。シアーシャ・ローナン(「ハンナ」)にいたっては19歳だ。みな大活躍ですね。そんななかでアマンダがちょっと変わっているのは「ジェニファーズ・ボディ」「クロエ」「赤ずきん」「TIME/タイム」「ファインド・アウト」という系列。つまりサスペンス、スリラー、ホラーがめだって多いことなのですよ▼「ジェニファーズ」ではかの「いいたいこと言い」のミーガン・フォックスと共演。学校一の美女ミーガン扮するジェニファと内気なアマンダが親友同士。悪霊にのっとられたジェニファが男子を食い殺すので、アマンダは自分の恋人を守るためジェニファと戦うという「セーラー・ムーン」顔負けのお話。「クロエ」では大ベテラン、ジュリアン・ムーアを「好きよ、好きよ、愛しているわ」と言いつつ脅しつけていうことをきかせる娼婦、「赤ずきん」は人狼連続殺人事件という正真正銘のホラー、「TIME/タイム」もこれまた遺伝子操作で25歳以上年を取らなくなった人類のSFスリラー、そこへ本作でしょう。他の20代女優よりホラー系が多いのは、思うにあの人間離れした彼女の目の大きさによるのではないでしょうか。冗談はさておきアマンダは本作でも一生懸命。きまりきった粗筋を、アマンダの力演が最後までひっぱっていく。それに笑っちゃうのだ、彼女がでたとこ勝負で口からでまかせ言っておじさんたちをいいくるめ、失踪した妹の情報を集めるのには。「Lの世界」の人気者シェーンのキャサリン・メーニッヒが女刑事のちょい役で出ている。ヘアスタイルもそのまま。声を聞いたときは「シェーンじゃない~」なんだかなつかしかったわ▼アメリカでは失踪者が社会問題になっています。ある日不意にいなくなる。十中八九発見されない。いわゆる神かくしですが、人身売買なのか臓器売買なのか、異常性格者による殺人なのか、拉致、誘拐、さまざまな状況が考えられるものの事件の解明は難しい。本作のヒロイン、ジルは一年前何者かに拉致・監禁されたと警察に訴えるが、証拠がでてこないという理由で警察は捜査を打ち切り、ジルの訴えは虚言癖の妄想として片付けられ、精神病院に拘束された。ジルは退院後、妹のモリーといっしょに暮らしている。モリーは大学生で目下期末試験の追い込み中だ。モリーはジルが森林公園にひとりで行くことを心配し「もうあの場所には行かないで」と姉に約束させるがジルは隠れて行ってしまう。あの場所とは、一年前ジルが発見された森林公園の深い森のなかの一箇所だ。その穴の中にジルは放り込まれ、穴には若い女性の死体が何体も埋まり、骨になっていた。犯人はジルを穴にひきずりこんだが、隙をみてジルは穴から這い出た、だから助かったがその経緯を警察に話してもジルの体験を裏付けるなにもなかったというのだ▼ジルはひっそりと世をはばかるように深夜レストランで働いている。帰宅は朝の6時半だ。帰ったらモリーがいない。ジルは自分を拉致した犯人が自分とまちがえて妹を誘拐したと確信する。犯人は深夜になったら人質を殺す。今からリミットは12時間。ジルは警察に行ってわけをいうが刑事たちは冷淡だ。ジルはだれの助けも得られないまま、残されたわずかなてがかりをもとに妹の捜索にかかる。近所のおじさん、おばさんの聞き込みに始まり、ちょっとした情報をツテにさぐりこんでいく。しかしジルが拳銃を所持していることを知った警察は精神疾患者が拳銃を持つのは違法であるとし、ジルを逮捕しようと追いかけまわす。車を変えたり、カーチェイスでパトカーを振り切ったり、それもいかにもドジな女の子の運転で、カッコよすぎないところがいい。一心不乱に運転するジルの目は異様な集中力を現す。大きな目ってとくね▼理解も協力もないばかりか妨害と危険の渦中でヒロインは奮戦。昨夜一睡もしていないジルの感覚は疲労と危機のなかで野生動物のように研ぎ澄まされる。ジルはとうとう森林公園で犯人と相対する。ここで「羊たちの沈黙」のジョディ・フォスターみたいな犯人との息詰まる格闘があるのかとおもうとちょっとあっけない、ジルは簡単に犯人をやっつけ、はしごをササッと登って地上にでると、犯人を地底においたままガソリンをドボドボ、助けてくれ~という哀願に貸す耳などない。ランタンを穴底めがけポイッ。アッという間に焼き殺しちゃうのだ。けっこうなハードボイルドですよ。妹は救出され警察はジルの言った通り、まちがいなかったことがわかるが、ジルは「犯人? 知らないわ。そんな人いないわ。だってわたしの妄想だもの」とやり返すのです。劇中アマンダはなかなかの力走をみせます。よく走りこんだとみえます。

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