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2014年4月17日

滋賀県初の外国籍看護師が誕生! 済生会滋賀県病院 シュリト・カトリーヌ・カウィランさん

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社会福祉法人 済生会滋賀県病院
シュリト・カトリーヌ・カウィランさん

着実にキャリアを積みラストチャンスで大輪の花

 日々、進化する医療技術。フィリピンで看護師として働いていたシュリト・カトリーヌ・カウィランさん(28歳)にとって、とりわけ日本は技術とホスピタリティの両面で最先端をゆく憧れの国でした。
 カトリーヌさんが日本に強く惹かれた理由は、もう一つ。「『名探偵コナン』や『ワンピース』など、小さいころから日本のアニメやマンガが大好きなんです」(笑)。そんなカトリーヌさんには、EPA()に基づき平成21年度から日本で始まったフィリピン人看護師候補者の受け入れは、夢を実現する願ってもないチャンスでした。
 5年間医療現場に従事していたとはいえ、母国に夫と幼い娘2人を残して単身での来日。3年間で国家資格を取得できなければ原則帰国しなければならないこともあり、来日後は心細さを乗り越えつつ、受け入れ先となった済生会滋賀県病院(滋賀県栗東市大橋)での看護補助者としての就労と国家試験に向けての猛勉強の日々が始まりました。

 外国人候補者を軒並み悩ませる漢字は、「『やまいだれ』は病気に関すること、『にくづき』は体に関すること」など、グルーピング(組み分け)することで理解を深めていきましたが、カトリーヌさんは「何よりも患者さんや先輩看護師・病院の職員の方など、実務や日常生活を通じて皆さんに日本語を教えていただいたことが勉強になった」と振り返ります。
 病院側も、松並睦美看護部長を中心に、学習支援を安井明子副看護部長が、就労支援を消化器内科病棟の松村智子看護課長が行い、公私にわたるサポートが続きました。「いつも笑顔を絶やさず、患者さんに細やかな心づかいで対応するなど、日本人が忘れがちなことを逆に教えられることも多い」(安井さん) というカトリーヌさんは、2013(平成25)年3月に准看護士の資格を取得。昨年はわずか3点差で不合格となった悔しさをバネに、最後の挑戦となった今春、滋賀県では初となる外国籍看護師の栄冠を勝ち取りました。
 合格の一報をすぐに母国の家族に伝えたというカトリーヌさん。将来は「大好きな日本で家族と一緒に暮らしたい」と語るその瞳は、夢を手に入れ、さらなる希望に向けて明るく輝いています。
EPA/「経済連携協定」の略称。特定の国との間で人の移動や投資など、幅広い分野での交流を進め、親密な関係の強化を目指すための条約。

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