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2014年4月24日

ふるさとに似たまち・奈良で外国人看護師試験に合格!

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独立行政法人地域医療機能推進機構
JCHO大和郡山病院 ヌルル・ファジャルさん

合格率10.4%の難関を突破!

 今年2月、経済連携協定(EPA)に基づく外国人看護師候補者280名が、第103回看護師国家試験を受験しました。合格者は29名で、合格率は10.4%。その難関を突破した一人が、インドネシア出身のヌルル・ファジャルさん(29歳)です。
 母国で2年間の看護師経験を経て、2012(平成24)年5月に来日したファジャルさん。看護師として海外で働くことをずっと希望していたといいますが、日本はまったく未知の国。「来日前は『トウキョウ』の地名ぐらいしか知らなかった」というファジャルさんが、就労研修先の病院として選んだのが、奈良県のJCHO大和郡山病院でした。
 来日前年に発生した東日本大震災の影響もあり、「大きな地震や津波の心配がないことから決めた」といいますが、ファジャルさんはその選択が間違っていなかったことを看護補助者としての仕事と受験勉強、そして日々の生活の中で実感することになります。

夢を叶え新たな願いを胸に

 JCHO大和郡山病院でも外国人看護師候補者の受け入れは初めてでしたが、来院当初から担当した増井里香・看護師長をはじめ「病院側も試行錯誤しつつ」(増井さん)、公私にわたる支援を続けました。多くの外国人候補者にとって障壁となる漢字も、まず振り仮名をふってイメージを思い浮かべるなど、指導する側と話し合い、創意と工夫を重ねながら知識を深めていきました。
 就労と勉強というハードな毎日で、ファジャルさんの心を和ませたのが、病院内外での人々とのふれあいでした。「患者さんが励ましてくださったり、街で知らない人が気軽に声を掛けてくれたり」。そんな温かくフレンドリーな雰囲気は、生まれ故郷であるジャワ島西部のまち・スカブミに似ていると微笑みます。
 「課題を必ずこなし、時間に絶対に遅れないなど、勉強や仕事に対する取り組みは、こちらも見習うことが多かった」と増井さんが感嘆する前向きな姿勢に加え、持ち前の向学心で日を追うごとに学力を高めていったファジャルさん。EPAが定める滞在期間を1年残し、2度目のチャレンジで合格を果たしました。
 ホッと安堵する一方で、「これからも仕事をしながら医療に関する勉強を続けていきたい」。そう話すファジャルさんには、もう一つの願いがあります。「ふるさとに似たまち・奈良で、ずっと暮らしたい」。新たな夢を、先輩看護師ら周囲の人たちが笑顔で見守り続けています。

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