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特集「過剰な女たち」

2014年5月15日

特集「過剰な女たち」 聖トリニアンズ女学院2 (2009年 コメディ映画)

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監督 オリヴァー・パーカー
出演 ルパート・エヴェレット(二役)/コリン・ファース/タルラ・ライリー/レナ・ヘディ/ラッセル・ブランド/ミーシャ・バートン

やったぞ!見事などんでん返し 

 聖トリニアンズ女学院のカミラ・フリトン校長(ルパート・エヴェレット)の先祖は海賊だった、先祖が隠した莫大な財宝(校長が換算したところによると40億ポンド)の隠し場所が二つの指輪に遺された。ひとつは校長の手元、それも生徒たちが物置にしている図書館のホコリまみれの机の上に放置されていた。あとひとつは420年前に海賊フリトンに指輪を奪われたポンフリー卿の子孫が持っている。現在のポンフリー卿は秘宝の在処を探しだそうと、部下をひきつれ女学院を急襲、指輪を獲って手出しをすると後悔するぞと捨て台詞を残し去った。校長は激怒。暴力の前に屈することはできないと宣戦布告し、自分といっしょに戦う者は集まれ! 戦闘と策略と暴力といたずらが飯より好きな女学院。新学期から寮長になったアナベル・フリトン(校長の姪=タルラ・ライリー)を先頭に、化学班は武器の調達・製造に、コンピューター班は奪還プロセスのシミュレーション作成に手をつけた▼生徒たちが洗いだしたデータによると、ポンフリー卿はイギリスでも有名な慈善事業家で付け入る隙がない。どこかに突破口はないか。アナベルたちは一枚の画像にポンフリー卿とナントッ、校長の若き日の恋人かつ前文部大臣のジェフリーが映っている! 生徒たちは渋る校長の尻を叩いて情報収集に向かわせる。ジェフリーは文部大臣を失脚し安酒場で酒浸りの失意の日を送っていた。彼の情報によるとポンフリー卿の正体はADIという秘密結社の首領。しかもその結社は病的な女嫌いの集団で彼らの目的は女性の奴隷化による世界制覇だって。聖トリニアンズ女学院は燃えあがる。イギリスの秘密情報部にいるケリー前寮長が応援に来た。彼女の特技はどんな部屋にも忍び込み、あらゆる金庫を開けてしまうことだ。波状攻撃を繰り返し、ついに指輪の在処をつきとめた彼女らは、男子校に潜入するため黒いスーツとマントで変装、だんだん「チャーリーズ・エンジェル」のノリになってきたが、それでもかっこ良く制服姿を決め校長室から指輪を盗み出した。残るひとつは聖トリニアンズ女学院から持ちさられた指輪。それはいまポンフリー卿の指にある。この結社の牙城に入れるのは会員だけだ。そこでジェフリーが覆面・マントの結社制服に身を固め潜入した。会議の席でポンフリーはジェフリーに発言を促す。ワインでよっぱらったジェフリーは「女は血にまみれた生き物だ。男にうるさいことばかり言う。奴らは欲深く支配欲のかたまりで、狡猾で冷酷なサディストだ!」それはすっかりパソコンで聖トリニアンズの校長のもとに送られていた。やっぱり「あの男を信用したのが間違いだった」校長は怒髪天を衝く。ところがふらふらと入ってきたジェフリーが差し出したものはあの指輪だ! やったぜ、ジェフリー。女学院は歓呼が渦巻く▼リングの仕掛けも面白い。先祖が海賊だというのも、しかもそれを誇りのように描いてある歴史もイギリスらしい。しかしなんといってもあざやかなどんでん返しは、隠し場所がロンドンのテムズ河のほとり、グローブ座という劇場だと決まってからだ。劇場内にある財宝の場所を探すため「ロミオとジュリエット」の主役ふたりを気絶させてしまった校長とジェフリーは、生徒らに追い立てられ、にわか俳優として舞台に放り出される。アナベルたちはヒントを解きながらついに地下室のつきあたりの秘密の部屋にたどりついた。大きな箱があり中には金貨がザックザク。グッチのバッグに海外旅行の夢はすぐそこにまで。胸をおどらせ箱をあけたらみごとにカラ。ペラっと紙一枚が残っていた。ご丁寧にこうある「探し求めた財宝がなくてがっかりしただろう。夢破れたと思っただろう。しかしわたしは冒険の舞台を変えたのだ。船で渡る冒険から戯曲を演じる劇場という舞台へと。わたしはシェイクスピアを名乗り、多くの戯曲をここで書いた。輝く財宝の代わりにわたしの最高の戯曲を君に贈る」これだ、これだとアナベルは分厚い原稿の束を綴じた本を取りあげ表紙を読み上げる。すなわち「リア王女」(吹きだした!)。さらにシェイクスピアは続ける。「苦難のすえここにたどりついた君に真実を伝えたい。わたしは女である」生徒らは叫んだ「キャーッ。サイコーッ」初代フリトンからして女だったという落とし込みで、正体をばらすところなんかうまいですね。締めは「リア王女」の原稿をもって逃走したポンフリー卿を追って、テムズ河にご先祖そっくりの帆船(フラッグはもちろんドクロの下に骨をX字に組み合わせたマーク)を走らせ船腹の大砲をがんがんぶっ放してポンフリーをススまみれにし、校長がターザンも真っ青、綱をにぎって身を翻して原稿を奪い、ポンフリーは河へドボン。最終章はもちろん聖トリニアンズ女学院全員による歌いまくり踊りまくる大合唱「イカレタやつだけがこの世で生き残る/立ち止まり見ているヒマなんかない」まったく息もつかせませんでしたよ。

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