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特集「過剰な女たち」

2014年5月19日

特集「過剰な女たち」 チャーリーズ・エンジェル (2000年 コメディ映画)

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監督 マックG
出演 キャメロン・ディアス/ドリュー・バリモア/ルーシー・リュー

この映画の新しさと古さ 

 ざっと15年前というと、本作のこういう感覚でも「フツー」だったというか、抵抗なかったのでしょうね。かくいう自分も見ながらキャッキャッ喜んで笑っていたから。コメディに女のアクションを持ち込んだ新しさ、そのアクションがお飾りでも稚拙でもなく(もちろん誇張はあるが)本格的なワイヤーアクションで、しっかり格闘技していたことが新しかった。主演女優3人もうまかったしね▼任務は完璧にこなすプロフェッショナル、先端技術はなんでもこい、パソコンどころか衛星さえコントロールできる専門技術に銃器の扱いもバッチリ。日本の忍者も裸足で逃げる、難攻不落の城壁に侵入する忍びの術。おまけに3人とも変装の名人とくる。本作はオープニングそうそう、やってくれるわ、ドリュー・バリモアがアラブ人に変装し、ルーシー・リューはスカイダイビング、ふたりを空中でキャッチするのがキャメロン・ディアスの操縦術。まだまだあったぞ。ビジネス・スーツに身を固め、コンピューターからデータを盗みにいくときの3人のチームワーク。アホらしいと思う間もなく、つぎからつぎ、主役を爆発させるプログラム満載である▼彼女らは頭がよくてスタイルがよくて性格がよくて、なおいいことに美人だ。モテないわけがない。それなのになんでこの映画が急につまらなくなったのだろ。続編は作られたものの三作目は続かないみたいだ。二作目がつまらなかったからか。主演女優たちもアクションがつらい年齢になったからか。何にせよ制作をストップしたのは賢明だった。女の感じ方やセンスが変わってきたときに、従来の路線を踏襲して作っても支持はされにくくなっただろうと思えるし、女優たちの意識が変わり出演したくなくなったかもしれない▼電話一本で死地に赴く命令をだれが喜んで遂行するだろう。マンガだから本気で受けとめる必要はないというのは大きな間違いで、マンガこそ時代や社会の風潮と傾向を敏感に反映するメディアなのだ。ボスのチャーリーは姿を見せず、部下の女たちはチャーリーに心酔し火の中でも水の中でも飛び込む。ボス冥利につきると思うのは男の発想で、この3人みたいに仕事のスキルのある部下が、ボスの男性に関してのみ、あやつり人形みたいに思考能力を奪われているという奇々怪々を、平気でドラマにしたのがもし男性スタッフばかりだとすれば、人が好すぎるというか、おめでたいというか、そんな女、鉦(カネ)のわらじ履いて探したっていませんよ。それにチャーリーってボスは、女は褒めてさえおけばどんな危険な任務でもなんでもすると思っているみたい(笑)。思うにね、本作一作目が公開されたあと「女をバカにしている」っていうクレームが押し寄せたのではない? それで二作目、チャーリーに反旗を翻し、なんでお前の命令一下、命を的に死ぬほどの危険を冒さねばならんのか、という反逆の星デミ・ムーア姐御の登場(「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」)となった、というような気がする▼打ち上げ花火のように華麗な映画だった。ファンの一人としてチャーリー・タウンゼント探偵社に敬意を表しつつ粗筋を追おう。同探偵社のナタリー(キャメロン・ディアス)とアレックス(ルーシー・リュー)、ディラン(ドリュー・バリモア)は凄腕の女探偵。任務はすべて完遂する高度な能力の持ち主だ。彼女らのボス、チャーリーの信頼も厚く、きょうも任務をこなす。誘拐された男の救出という依頼がきた。通信ソフト会社の創設者ノックスが誘拐された。エンジェルたちは誘拐犯を、ノックスを買収しようとして失敗したライバル社レッドスターのオーナー、ロジャーにしぼって調査を開始する。調べが進むに連れ、誘拐は偽装であって、犯人の真の目的はチャーリー暗殺だとわかる。通信ソフト会社の若き創始者が、町の探偵社の親父をつけねらうか? 面倒なことをしなくてもあっさり殺せるだろ。でもそんなことを考えてはいけない。エンジェルたちはライバル社にのりこむために変装、パソコン技術、お色気を駆使動員し真相に迫る。迫らんでもすぐわかるけど▼映画化にあたってはエンジェル探しが難航した。派手なアクションのせいか、マンガチックな内容のせいか、結果的にキャメロンたちにきまったが結果よければすべてよし。なんであれ映画界の新機軸になったことは確か。キャメロン得意のダンスシーンはさすが。いまみても最高です。

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