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アニマルハート

2014年6月5日

遠来の友・ツバメを見守り続けて30年「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」

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郷土料理あすか
兵庫県高砂市

みさおさんの手にのるヒナ。ヒナの愛称はすべて「ピーちゃん」 (2012年に生まれたヒナ、吉田さん・提供)

 兵庫県高砂市の「郷土料理あすか」の軒先では、初夏のころになると子どもたちのかわいい歓声が上がります。「あっ、顔をのぞかせているよ」「親鳥がエサを運んできたよ」。好奇心いっぱいの子どもたちの視線の先にあるのは、ツバメの巣。「あすか」では、毎年、おなじみの光景です。
 店舗に隣接する建物「ツバメの部屋」に初めて巣が作られたのは、30年以上も前。以来、店長の吉田耕三さん・みさおさん夫妻は、巣の中に生んだ卵からヒナが孵り、巣立つまで、ずっと温かいまなざしで見守り続けてきました。

飛来するツバメをビデオや写真でも記録に残し続けている吉田耕三さん(左)・みさおさん夫妻(左上がツバメの巣)

 巣の材料は田んぼの土や藁で、吉田さんによれば、田んぼの少ない高砂市内でツバメが営巣することは珍しく、ツバメの姿も年々少なくなっているそうです。そのため初夏になると近所の保育園や幼稚園の園児が観察に訪れるようになり、吉田さんはツバメの生態や飛来ルートなどを記した資料を手づくりし、ツバメや自然を守ることの大切さを伝えています。
 3000~5000km、最長なら7000kmもの距離を越えて、遠い南の国からやって来るツバメ。「そんなに遠くから来るのに、『お前、来るな』なんて、とても言えないでしょう」と微笑む吉田さん。今年生まれた5羽のヒナたちは、5月30日(金)までにすべて無事に巣立ち、ほっとひと安心。夫妻はヒナたちが無事に成長し、再び帰って来てくれる日を心待ちにしています。

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