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シネマ365日

2014年6月24日

ドリームハウス (2011年 サスペンス映画)

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監督 ジム・シェリダン
出演 ダニエル・クレイグ/レイチェル・ワイズ/ナオミ・ワッツ

ゆ、許せるか、これが

 よくみていないとなんのためにナオミ・ワッツが出てきたのかわかりません。二重底、三重底になっているので「あ、そうなの。なるほど」とやっとわかったころつぎの「???」と謎がでてくるのよね。けっこう重層的なのです。ダニエル・クレイグとレイチェル・ワイズは本作がご縁で結婚しました。それと…そうだなー。ダニエル・クレイグの幻想か妄想かの部分が映画の半ばくらいまで続いて、やっと本題に入っていくのよね。もちろん入念な仕掛けがしてあって、最後の土壇場に真相がわかるのですが、それにしても(だまされた…)気がする。だまされるのは大いにいいのだけど、ほんと言ったらダニエル・クレイグの出演する部分は本筋のエピソードにすぎないのよ。犯人の狙いは他にあるのだけど、そこをうまくぼかしていることが、結果をものたりなくさせている。おまけにダニエル・クレイグの主人公は自分の体験を「ドリームハウス」という本に書いてベストセラーになる。さんざん妄想やら幻想やらをみせられたあげくこれかよ。自分のアタマの悪さを棚にあげていうわけじゃないけど、もうちょっと本来のキーパーソン(たとえばナオミ・ワッツとかその旦那とか、彼が雇った殺し屋とか)の部分をしっかり描くべきじゃなかったのか▼ウィル・エイテンテン(ダニエル・クレイグ)は有能な編集者。小説を執筆することと家族との時間をふやすことのために、会社をやめて閑静な郊外に引っ越す。美しい妻リビー(レイチェル・ワイズ)と二人の娘がいる。理想的な新生活のスタートだったが、新居に入ってまもなく、娘たちが窓から覗く怪しい男に気づいたり、窓の下の雪にくっきり足あとが残っていたり、地下室に忍び込んだ高校生らがあやしげなミサを行い、追い払うと「あいつが戻ってきた」と謎のような言葉を残して退散する。近所の少女がウィルに教えるには、5年前この家で父親を除く家族全員が殺され、容疑者となった父親は精神病院に収容され、まだ事件は解決していないというのだ。ウィルは不審な男が出没したことを警察に届けるが、相手にされない▼隣家にはアン(ナオミ・ワッツ)という女性が住んでいた。彼はアンを妻に紹介しようとするが妻は手がはなせずアンはそのまま帰った。ウィルは「失礼だろう」と妻に注意するが。どういう前後関係にあるのかはっきりわからない男が、映画の最初から現れます。もちろん後半でウィルやアンとの関係性は明らかになっていくのですが。幸福なウィルの家族生活と並行して正体不明の男の影は消えない。手がかりを求めてウィルは容疑者が収容されていた精神病院を訪ねるが、容疑者は退院したあとだった。このへんいくら書いても仕方ないからネタバレに飛びますね。収容された容疑者とはウィルのことだった。彼は妻と娘を殺した、とされているのだ。でも記憶を失ったウィルには真実がわからない。なぜ記憶を失ったかといえば、妻に銃で撃たれた頭の傷が原因である。入院時のビデオを見ていたウィルはそこにアンが映っているのを見る。彼女がなにか知っているはずだ▼後半も随分進んでからやっとナオミ・ワッツの役割がわかってくる。アンは娘と二人暮らしで旦那とは別居だ。旦那はアン殺しを殺し屋に頼む。頼んだ殺し屋がドジで、アンの家に侵入するつもりが向かいのウィルの家にはいって、奥さんと娘を襲う。異変に気づいたウィルが殺し屋ともみあう最中、撃たれた奥さんは力をふりしぼって夫を助けようと発砲するのだが、弾はウィルの頭に当たっちゃうのだ。意識不明となったウィルはそれから5年間病院に収容され退院したのだが、ウィルに事実を思い出してほしくないアンの旦那は再び殺し屋に妻とウィルの殺害を頼む(ターゲットをまちがうようなドジにまた仕事させる意味がよくわからんが)。アンがウィルの家にきて真相を話しているところを、旦那と殺し屋が二人でやってきてガソリンはまく、銃は発砲する、映画は急にアクションシーンになりまして、ダニエル・クレイグの見せ場があるかと思いきや、簡単にクロロフォルムで眠らされる。で、結局やられっぱなしのダニエル・クレイグをだれが助けるのかといえば亡き妻の幽霊なのよ。なんだよ、エッ。ゆ、許せるのかこれが…と思ったの、わたし一人だった?

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