イベントガイド
2014年6月15日
上村松篁展
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京都国立近代美術館
日本画家・上村松園の長男として京都市内に生まれた上村松篁。母の才能を受け継ぎ、学生時代より官展系展覧会を中心に頭角を現し、翠嶂塾青甲社の塾展などでも作品を発表し続けました。しかし第二次大戦終了後、官展の後継である日展の審査員となり、その古い体質に失望し脱退。奥村厚一・秋野不矩ら革新的な作家たちとともに創造美術協会(現・創画会)を結成します。そこには「世界性に立脚する日本絵画の創造」への希望と意欲が満ちあふれていました。
伝統的な円山四条派の写生を活かしながら近代的な構成を持つ新しい花鳥画としてよみがえらせた作品を生み出すなど、日本画の新しい境地を切り開く一方で、京都市立絵画専門学校(後・京都市立美術大学)で後進の指導にあたりました。その後母子二代での受章となる文化勲章を受章、日本の美術界に大きな影響を与えつつ、その生涯をとしたのです。
京都国立近代美術館で開催中の「上村松篁展」は、上村松篁の芸術軌跡を詳細に紹介する大規模な回顧展。「樹下遊禽」「孔雀」「丹頂」などの代表作をはじめ、初期から晩年にいたるまでの作品約75点のほか、素描や挿絵原画も展示、その偉大な足跡をたどります。
期間中の6月21日(土)14時~15時30分には、写真家・飯島幸永さんを講師に招き講演会「上村松篁画伯の人間像-12年に及ぶ撮影を通して」も予定されています(当日配布の整理券必要)。
▼日時=2014年5月27日(火)~ 7月6日(日)
9時30分~17時(金曜は20時まで、入館は各閉館の30分前まで)
▼休館=月曜
▼場所=「京都国立近代美術館」
JR・近鉄京都駅前から京都市バス5番または100番で「岡崎公園 美術館・平安神宮前」バス停下車すぐ
▼料金=一般/1300円 大学生/900円 高校生/500円 中学生以下/無料
◎障害者手帳をお持ちの方と付添者(1名)は証明できるもの持参で無料、金曜17時以降の入場に限り当日料金の200円割り引きで入館可能
※予定が変更される場合があります。詳細はお問い合わせを。
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