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特集「新宿2丁目を連れて歩きたいボーイフレンド」

2014年7月20日

特集 新宿2丁目を連れて歩きたいBF チャニング・テイタム「ホワイトハウス・ダウン」 (2013年 アクション映画)

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監督 ローランド・エメリッヒ
出演 チャニング・テイタム/ジェイミー・フォックス/マギー・ギレンホール

旗を振る少女 

 なんでこんな都合よくチャニング・テイタムが米国大統領とふたりだけのバディ(相棒)映画になるのよ、と思うけどそこがローランド・エメリッヒだから(しょうがないなあ)になっちゃうのよね。でも子連れパパのテイタム君頑張りました。最高にいいところは旗を降る少女がもっていっちゃたけど。さすがテイタム君の娘ね▼極秘の人体実験によって「ユニバーサル・ソルジャー」ができ、大統領自ら戦闘機に登場して宇宙人をやっつける「インデペンデンス・デイ」があり、現代が氷河に覆われる「デイ・アフター・トゥモロー」があり、地球のどことも知れぬ地域に突如巨大なスフィンクスが建設される「紀元前1万年」があり、ついに世界の終末を迎える地殻変動を「2012」で始めたローランド・エメリッヒであれば、ホワイトハウスの爆撃くらい軽いものよ▼彼のいいところ、そして非凡な才能とは、人が考えつくありとあらゆる荒唐無稽を億面もなくやってのけることです。本作だって「ダイ・ハード」をパロったとどれほど言われたか(言われてもしょうがないと思うけど)。ナカトミ・ビルがホワイトハウスに変わり、閉じ込められた密室空間でヒーローが孤軍奮闘する。ソイヤー大統領(ジェイミー・フォックス)の和平工作に不満をだく軍部と、軍部と密着した軍需産業がテロを組織した、というのがそもそもの発端だ。主人公のジョン(チャニング・テイタム)は首が太くて胸回りが分厚く、スーツを着たらはちきれそう、ランニングシャツ一枚のアクションシーンの見せ場になると案の定、真っ白なシャツが油煙と汗で真っ黒になるところまで、ジョン・マクレーンそっくりではないか▼まあいい。順を追っていくと、ジョンは大統領警護官の面接を受けようとしている。離婚した妻にひきとられている娘エミリーが大統領の大ファンであり、娘を喜ばせるために警護官へ転職を希望していた。しかし大学時代の成績と素行が悪くて採用は難しそうだ。ジョンがエミリーをホワイトハウス見学ツアーに連れて行った日、国会議事堂の爆破テロが勃発した。副大統領や下院議員らが避難するなか、内部に潜入していた傭兵部隊がホワイトハウスを制圧、警護官や衛兵を射殺していった。ジョンは娘とはぐれ、ホワイトハウス内を単独で捜索する▼内部犯の首領は大統領の警護を担当するマーティンだった。大統領はマーティンの離反に愕然とする。大統領は避難しようとするときそばを通りかかったジョンと遭遇、行動をともにする。いっぽうジョンの娘たち、ツアーの一行はテロの人質となっていた。エミリーは大胆にもひとり歩きまわり、ネットの動画でテロリストたちの行動を顔を流すことに成功した。大統領は銃撃戦にも堪能なばかりか、革靴をエアジョーダンに履き替えたり、ランチャーを爆走させたり、とても芸がこまかいのです。なんでか、と聞かれてもわかりません。そこはエメリッヒだから「しょうがない」ですませることにしました▼マーティンは大統領を生かしたまま確保するようしつこく部下に指示します。生きていなくちゃ困るらしいです。やがてマーティンはガンで余命3カ月、ホワイトハウスの襲撃は彼の息子が派遣された戦場で戦死した、その戦争を始めたのは大統領だったから、息子の復讐だというわけ。夫マーティンを説得にきた妻は最初「あなたバカなことはやめて」と言っていたけど「息子の復讐なの?」と念をおし、夫が「そうだ」と答えると「なら許すわ」あっさり夫を激励し、さっさと家に帰ろうとする。その後ろ姿に「あなたはこれで一生刑務所暮らしよ」と怒る特別警護官(マギー・ギレンホール)。こんな各者各様のからみあいがおもしろかったです▼でも真相は復讐ではなかった。エメリッヒのからくり箱は二重底、三重底です。いったい黒幕はだれ。大統領は爆撃で死亡と断定した閣僚は州軍にホワイトハウス爆撃を命じる。離陸する爆撃機は三機。あと二分で目的地着。あと数秒。発射寸前「なんだ、あれは」とパイロットが叫ぶ。ホワイトハウスの庭にでたエミリーがひとり、大統領旗をひるがえしている。エメリッヒにしては珍しい少女の登場です。「うわ~」「うわ~」パイロットたちは肝をつぶし「大統領旗は撃てません。撃てません。爆撃中止」こんなンありか。あるのだ。エメリッヒだから。どうせならエメリッヒ・マジックに酔いましょう。とっても後味のいい映画ですから。

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