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2014年10月2日

神戸で初開催。長崎発、思い出が再び輝く「裂織展」思い出織工房 吉木雅子さん

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裂織展 ラインの館にて(神戸市中央区北野町)
思い出織工房 吉木雅子さん

大三島(今治市)、万福寺での展覧会にて
左端が吉木雅子さん

ご主人様の言葉を胸に織り上げる「思い出織」

 長崎県諫早市で、古い着物を裂いて横糸にし、再び織り込んでいく「裂織」に楽しさと喜びを見出している女性がいます。その方が、吉木雅子さん。「扱うのは明治・大正時代の着物。木綿や麻やシルクなど、まだ合成繊維のなかった頃のものです。昔のものは本当にいい。粗末にしたら糸の神様のバチが当たる…そう思うほど貴く、敬うべきものです」。
 そんな吉木さんの初作品は、亡くなられたお母様の大島紬で作ったストールでした。「娘が羽織った時、鳥肌が立つくらいよくて! 若い子はとらわれずに自由に身に着けるでしょ。全然古臭くなく、すごくオシャレでした」。
 それが評判を呼び、数々の要望に応えてイキイキ織り上げる吉木さんの姿を見守ってこられたご主人が、他界される前に言い残されたそうです。「俺が免許皆伝してやる。機織りをしていたら君は幸せに人生を歩めるんだから」と…。その言葉を胸に、思いや祈りを込めて織り上げた裂織は、「思い出織」と名付けらました。

11月1日より神戸初の展示会

 「私は特別な人間ではありません。機しか織れないから織ってきた。80、90歳になっても織り続けているでしょうね。ただ、好奇心は人の30倍、妄想力は50倍あるかしら(笑)。そして何より、人と出会う能力を持っている。私を理解してくれる主人と巡り会えたから自由に機を織り続けてこられたし、織ったものを素敵な形に仕上げてくれる方とも出会えました。私はただ織っているだけ。デザインがいい、縫いがいいからこそ『何コレ!?』と驚くような作品が誕生するんです。ご縁のおかげですね」と吉木さん。
 そんな出会いが生んだオリジナル作品約100点が、11月1日(土)~10日(月)、神戸で初めて展示されます。古い着物から今風のコートや洋服に姿を変えても、本来の奥深さと輝きが息づいている…そんな不思議な魅力を感じられることでしょう。「昔から丁寧に扱われてきたいいもの、本物は、生まれ変わってもやっぱりいい。それを知っていただきたい、見ていただきたいですね」。染色・織り・縫いをきちんと学びながらも、“職人”というより思い・祈りを届ける“メッセンジャー”のよう。神戸で、吉木さんの思いに触れてみませんか?

裂織展

●期間 2014年11月1日(土)~10日(月)
●時間 10:00~18:00
●場所 ラインの館(神戸市中央区北野町2-10-24)

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