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特集 LGBTー映画にみるゲイ

2014年10月16日

特集 LGBT-映画にみるゲイ99
コニー&カーラ(2004年 ゲイ映画)

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監督 マイケル・レムベック
出演 ニア・ヴァルダロス/トニ・コレット/デヴィッド・ドゥカヴニー

ドラグ・クィーン、じつは女

 女優ふたりのド迫力です。オリジナルは「 お熱いのがお好き 」です。ギャングの抗争で殺人現場を目撃したジャック・レモンとトニー・カーティスが、ギャングの追跡を免れるため女装して女性ばかりのバンドにもぐりこむ。バンドの一員にマリリン・モンローがいて、トニー・カーティスはマリリンが好きになるがマリリンは相手が女だと思っている。ジャック・レモンは億万長者から求婚されるが、自分は男なのだと最後に打ち明けたが…ここのラストがあまりに有名なので書くのも気が引けます。本作では男女が逆転しただけ。子供のころから仲良しのコニー(ニア・ヴァルダロス)とカーラ(トニ・コレット)は、ショウビズのスターになることを夢見てステージに立っているが、彼女らの奮闘もむなしく観客席はいつも閑古鳥。ステージの帰りがけ麻薬の運び屋が殺されるところに出くわす。ふたりはその場から逃走し、恋人も放ったらかしにして取るのも取り敢えず旅に出る。潜伏に格好な都市はどこか。文化のかけらもない犯罪都市ロスだと見当をつけやってきた。家具付きのアパートを借り、フランス人と偽ったふたりはエステサロンに職をみつけるが、客の顔を勝手にメイクしたせいでクビ。そんなふたりの前にゲイ専門ナイトクラブのパフォーマー募集の張り紙が▼ふたりはドラグ・クィーンを装って採用された。このふたりのあいだに現れるのがジェフ(デヴィッド・ドゥカヴニー)だ。つまりマリリン・モンローの役ですね。マリリンとドゥカヴニーでは輝きが違いすぎるが目をつぶろう。こうして主要三役が揃い映画はギンギラギンのオカマショーに突入する。メイクがすごい。目のふちはキラキラ、まつげは怪鳥の翼のごとくまたたき、テンコ盛りのプラチナ・ブロンドは威容あたりを圧するばかり。ステージにあがればシモネタの本音トークのオンパレード。ふたりは言う。「思ったことなんでも言えるのね。以前ならシモネタ・ジョークに〈女〉がなにを言うかと客は白けていたけど、男だと発言は自由なのよ」。このあたり「 ビクター/ビクトリア 」のノリですね。水を得た魚のごとくはつらつとした舞台で、しかも彼女らの歌はゲイバーの口パクのステージとは大違い、堂々たる声量に観客は拍手喝采。今まで売れずにしょぼかった彼女らは今や自信にあふれ、開演前に行列ができる人気者となった。ところがその評判をききつけたギャングたちが、とうとうロスにやってきた▼エンタメ精神が炸裂する映画です。派手な舞台衣装に身を包み、ステージで歌い踊る「女になった男のふりをした女」たちの勢いのいいこと。歌われるナンバーは「エビータ」とか「キャバレー」とか、有名なミュージカルナンバーをこれでもかと歌う。バーテンをしながらエンタティナーを目指しているロバートを訪ねてきた弟ジェフに、コニーが恋してしまう。ロバートは十代のときブラジャーをつけているのを両親にみつけられ、家を追い出されたのだ。絶縁された兄と家族の絆をとりもどそうと弟はやってきたのだが、いっしょにきた弟の恋人は、ロバートのフルメイクしたいでたちを見て「あの人たちは化け物よ」とジェフに耳打ちする。それをきいたロバートはもちろん、カーラもコニーも傷つく。ジェフのことで頭がいっぱいになったコニーは自分が女であることを告白すれば、せっかくつかんだスターの座、子供のころから夢見てきたショウビズ界の成功を手放してしまう。あれこれ悩むコニーに、業を煮やしたカーラはだんだんショーに身が入らなくなる。そこへ乗り込んできたギャングの一団。事態が破裂するのはもはや時間の問題…▼ニア・ヴァルダロスは本作の脚本もてがけています。彼女の処女作「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」の一人舞台を見て感激したリタ・ウィルソンが夫のトム・ハンクスにそれを教え、トム・ハンクスが自分の制作会社で映画化した、これがなんと2億ドルの大ヒットとなりました。2011年には「幸せの教室」をトム・ハンクスと共同執筆しています。カーラはオーストラリアの女優さん。脇を締める堅実な演技が信頼され、多くの映画に出演中。「 リトル・ミス・サンシャイン 」の一家の母。「 イン・ハー・シューズ 」では、キャメロン・ディアスの姉役の弁護士、「シックス・センス」の母親役や新しいところでは「 ヒッチコック 」の秘書役があります。

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