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シネマ365日

2015年1月4日

特集 お正月いっしょに笑いたい男 ナイトミュージアム2 (2009年 ファンタジー映画)

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監督 ショーン・レヴィ
出演 ベン・ステラー/ロビン・ウィリアムズ/エイミー・アダムス/オーウェン・ウィルソン

好きなことを好きな人と

 アメリカのみならずヨーロッパ、ロシアから歴史上のビッグが登場するオールスター編です。リンカーン、ルーズベルト、アメリア・イアハート、イワン雷帝、ナポレオン、アインシュタイン。カスター将軍、ライト兄弟、アル・カポネ、彫刻では「考える人」「ドガの踊り子」らがミュージアムのなかを動きまわり、暴れまくるのだ。ご存知「ナイトミュージアム」の続編。ショーン・レヴィ監督もベン・ステラーらの主役級も続投です。レヴィ監督は俳優がみな「ベン、ロビン、オーウェンら、脚本でしばるのがもったいないほど、アドリブの名手ばかりで前編を作ったから、彼らと対等にやりあえる配役にした。だからいろんなシーンでアドリブ合戦さ」そこで配されたのがエミリア・イアハートのエイミー・アダムス、カスター将軍のビル・ヘイダー、イワン雷帝のクリストファー・ゲストら。知っていて当然の歴史の有名人らが「みたらわかる」とばかり、説明ぬきでホイホイ出現する▼夜になると博物館の展示物が息を吹き返すファンタジーです。舞台はニューヨーク自然史博物館からワシントン・DCのスミソニアン博物館へ。スミソニアンは紀元前6500万年前の恐竜から、宇宙船、名画、美術品、巨大イカまでその数なんと1億4000万点。博物館内の撮影が初めて許可されたのも、前作によってニューヨーク自然史博物館の入場者が増えたからです。夜警だったラリー(ベン・ステラー)は起業家となりビジネスで成功、いまや社長におさまって順風満帆…のはずでしたが、そうはさせてくれなかったのが博物館の展示物たち。とにかくニューヨーク、スミソニアンという両博物館のスケールの大きいこと。配給会社の20世紀フォックスは、本作の公開を「ターミネーター4」にぶつけるという賭けに出ましたが、全米興収は本作がトップでした。笑いたい人たちの期待に応えたといえます▼ニューヨークの博物館は改装されることになり、おなじみの展示物はスミソニアンに移送されることになった。ところがラリーにカーボーイの人形ジェド(オーウェン・ウィルソン)から電話。展示物に生命を与える魔法の石版を、エジプト王のカームンラー(これは架空の人物)が自然史博物館の展示物から奪おうとしているというのだ。石版には展示物に命を与える力と、もうひとつ魔の世界の扉を開ける力がある。カームンラーは闇の世界の死の軍団を復活させ世界制覇を目論みナポレオン、カポネ、イワン雷帝を手下にする。ラリーは展示物たちの力を借り、野望を阻止しようと戦いを挑む。大統領や歴史上の有名人や恐竜にまじって、もともと女性の出番の少ない映画だったが、本作では世界で初めて大西洋を単独飛行で横断した女性飛行家、エミリアがヒロインで活躍する。ラリーを助ける、というよりテキパキ指示をだし、彼が不案内な博物館内を連れ歩く。おもしろいのはワシントン・DCの象徴、リンカーンの巨大な坐像が大あくびをして立ち上がり、ラリーをつまみあげ「チビだな」という。ベン・ステラーが身長の低さをギャグに使うのはいつもの手だ。そこへエミリアが「大統領、その男を降ろして椅子に座りなさい」「ほほう。ハキハキした女性だ」とリンカーンは機嫌がいい。彼は後半「死の軍団」の総攻撃を受けたラリーたちのピンチを救う役得である▼CG、特撮がまたいい。館内をとびまわる飛行機、雲つくマンモス、ラリーを愛撫する巨大イカ、芸達者な宇宙ザルにドガが生前発表した唯一の彫刻「14歳の踊り子」。ターナーの「乗船する旅客たち カレーの海峡」。ロダンの「考える人」も大立ち回りである。テディ(ルーズベルト大統領=ロビン・ウィリアムズ)は、ラリーに「幸せとはなんだと思う」とたずね、ラストでその答えがでる。ラリーはエミリアに、ビジネスに成功し今は会社の社長をやっているといい、エミリアはこう聞くのだ。「幸せ?」「幸せさ」「わたしなら、いやなら辞めるわ」「ぼくは幸せだと言ったのさ」「そう? すこしもそう見えなかったわ。スーツなんて奴隷服よ。わたしがどうして飛行機に乗ったと思う? 好きだからよ」ラリーは黙って聞いていたが、テディにこう答える「幸せとは、わかったのだ。好きなことをすることだ、好きな人といっしょならもっといい」さすがにこのシーンはアドリブじゃなかったと思いますが(笑)。ラストは、ラリーは再び夜警にもどり愛する展示物と博物館にいます。匿名の大富豪(ラリー)が「展示物をいっさい変更しない」ことを条件に巨額の寄付をしたからです。彼は入場者のなかにエミリアそっくりの女性を認めます「失礼、みつめたりして。君にあったことがあるような気がしたから」「よくそういわれるの。初めてなので案内してくださる?」ラリーは喜んでOK。博物館は夜の入館もオープンにし、展示物は自由に動きまわることができます。でも入場者らはそれが本物だと知りません。「このレックス、CGのできそこないかな」といったガキどもにレックスの骨格は怒りの咆哮。最高の博物館を巡回中のラリーには恋の予感が。ファンの支持に応え「ナイトミュージアム3」公開待機中。

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