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2017年1月3日
鏡開き 無病息災を願って、鏡餅は切らずに「割る」固い鏡餅を小分けする4つの方法
鏡開き
鏡餅の割り方・切り方 小分けレシピ

鏡開きは、年神様の力を分けていただく
1月11日は鏡開き。お供えしてあった鏡餅を下げていただくことで、年神様の力を分けていただき1年間の無病息災を願う、という行事です。関西など幕の内が15日までの地域では15日に行われることもあるようです。
しかし、年末についたお餅は今や乾燥してカッチカチ状態。大きな鏡餅をそのまま食べるわけにもいかず、かといって固すぎて刃もたたない。毎年、固くなった鏡餅と奮闘している方も多いのではないでしょうか。
「一体、固い鏡餅はどうしたら切れるの?」と思っている方、そもそも「切ろう」とするのが間違いです!
物理的にはもちろんですが、鏡餅は年神様へのお供え物です。そのため「切る」のは、失礼にあたります。さらに、元々は武家の間で行なわれていた行事だったため「切腹」をイメージさせる「包丁で切る」行為は縁起が悪いともされてきました。
というわけで、鏡餅は「切る」ことをしません。「割る」のです。そもそも鏡開きの「開き」は「割る」ことを意味しています。「割る」は縁起が悪いので「開く」とされました。
鏡餅を小分けする方法とは?
1. 木槌や金槌でたたいて割る
本来は、手や木槌でたたいて割られてきました。最近は金槌を使うことも多いようです。最初は少しずつ叩いていき、ヒビが入ったところで思いっきり叩くと割れやすいです。
2. 水に浸してから手でちぎる
叩いてもなかなか割れないのは、乾燥が足りていない状態です。乾燥しきっていないと割りにくいため、この場合はお餅をお水に浸します。小さいもので4~5時間、大きければ半日程度浸してから、手でちぎりましょう。
3. 電子レンジにかけて包丁で切る
どうしても包丁で切りたい方は、ラップなしで電子レンジにかけましょう。目安は500Wで5~6分ですが、お餅の大きさや固さに合わせ、少しずつ加熱するようにします。表面は固く、内部が消しゴムくらいの固さになるくらいがいいでしょう。加熱のしすぎにはくれぐれもご注意を!
4. 大根を切ってからお餅を切る
もう一つ、包丁で切る知恵です。昔の人は、固いお餅は大根を切ってから切っていたようです。大根をカットした後にお餅を切り、切れ味が悪くなればまた大根を切ってからお餅を切ります。包丁に大根の切り口を当てて大根の水分をつけながら切っても大丈夫です。大根に含まれるアミラーゼがお餅のでんぷんに働きかけ、お餅と大根の汁がついた包丁の接地部分が柔らかくなるため切りやすくなるのです。
包丁で切る方法は、鏡餅はちゃんと割る派の方も、のし餅などを切り分けたり、固くなったお餅を一口大に切って揚げるなどの料理をする際に役立てていただけるのではないでしょうか。鏡開き、年神様に感謝しながら、おいしくいただきましょう。
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