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特集「ベストコレクション」

2015年6月16日

特集「水無月6月/ベストクコレクション」96時間/リベンジ(2012年 アクション映画)

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監督 オリヴィエ・メガトン
出演 リーアム・ニーソン/ファムケ・ヤンセン/マギー・グレイス

「父の日」は「熱血パパ」を見よう

熱血パパ再び。家族構成と出演陣も変わりなくご健在のよう。いや待て。離婚したパパ・ブライアン(リーアム・ニーソン)とママ・レノーア(ファムケ・ヤンセン)は、その後円滑に行き来しているが、娘のキム(マギー・グレイス)に彼氏ができたとわかったとたん、パパの目が険しくなる。元CIAのパパに「あなた、詮索するの、やめて」とママは頼むがパパはその日のうちに、真夜中に娘と彼氏が真最中の家を訪問、ドアが開くなり「娘はどこだ」「あなただれですか」。パパの声が聞こえた娘は、なにを言っても無駄とばかりおとなしく出てくる。ママはママで再婚相手とトラブルばかり、楽しみにしていた海外家族旅行を夫が一方的にキャンセルしたと泣いているところへブライアンがやってくる。わけをきいて「ではおれたち3人でイスタンブールに行こう」と話がまとまる。パパはイスタンブールで仕事なのだが3日くらいですむらしいのだ▼ということで猛烈パパ一家はイスタンブールに集結。彼らを狙うは犯罪組織のボス。彼は前作「96時間」で息子をブライアンに殺され復讐の炎めらめら、手下一同に「ブライアンを殺せ、家族も殺せ」とゴーサインを出し、彼らがイスタンブールにいることをつきとめた。前回は人身売買とかヘロインの密輸とか、ロシア・マフィアとか、犯罪の内容と犯罪者の顔がハッキリしていたのでわかりやすかったのですが、今度は息子の復讐だって。私怨だわ。犯罪なんてほとんどが私怨だろって、言ってしまえばそれまでだが、急にお話がチマチマしちゃったのね。ボスのおじいさんもそんなに悪党ヅラじゃないし、息子の葬儀に集まった配下の面々をみると、子分といってもそうたくさんいそうにない。みな屈強だけど気のいい青年みたいな顔よ。いわば田舎で組織された家内工業的犯罪集団なのね。そんな彼らがボスポラス海峡を挟んで東洋と西洋が出会う大都市・イスタンブールにやってきた。大丈夫なのだろうか▼前作から4年。娘も成長したわね。悪党に踏み込まれピーピー泣きわめいていたときに比べたら「両親が拉致されたのよ、わたしが安穏と保護されるわけにいかないわ。わたしが助けるわ、パパ、どうしたらいいのか言って」おお、たのもしい。大使館に逃げ込めと言っていたパパも(やっぱりオレの娘)と思ったにちがいない。手榴弾を放り投げて爆音をきかせろ、とか「地図を広げてパパの靴紐をほどけ、ペンに結びつけてコンパスをつくりホテルを中心に3.5キロの半径で円を描け」とか、ものすごく具体的な指示をするのよ、自分は捕まっているし手錠で鉄の棒に繋がれているし、ママは逆さ吊りになっているときに。でもよくこれだけ喋らせてくれ、しかもパパは手錠の鎖を切っちゃう時間があったよね。よくできた敵だわ。指示されたことを全部やり終わったところへ敵が迫る。場所はイスタンブールのバザールが密集した地区の屋上です。屋根が連なる向こうには紺碧のボスポラス海峡が見える、じつに絵になる風景でして「007スカイフォール」は冒頭、ボンドがバイクで屋根を走るアクションシーンで始めていました▼キムの強くなったこと、けっこうな走りで悪漢たちをまいちゃいましてね、パパと合流する。ママの逆さ吊りをほどいたパパは「きっと戻ってくる」と力強く言い聞かせ娘の安全確保へ。そこで脚本のリュック・ベッソンがやっぱり作らずにはおれなかった爆走カーチェイスを10分くらい見せてくれます。いい忘れたけどキムは運転免許の取得練習中で、毎週水曜日はパパが特訓することになっている。相変わらずなにか理由をつけてパパは娘にかまいたがるわけ。パパは「ブレーキを踏め、遅い」とか「左右確認」とか「縦列駐車だ、ハンドルを逆にきれ」とか、(うるさい)と言いたいキムはろくに「パパナビ」の言うことをきかなかったが、このシーン、パパは追走車を銃撃するので運転できない。「お前、やれっ」といわれ、形相もすさまじくハンドルにしがみついたキムでありました▼組織のボスはママに「お前の亭主は冷たいな。娘は助けるが妻は置き去りか」とネチネチ嫌味を言う。息もたえだえながらママは「娘の命が助かりさえすればいいわ」。「君はいい母親だ。褒美に国へ送り返してやろう。バラバラにして」などと言う。しっかりしろ、ママ。言っちゃなんだけど、今の旦那が海外旅行をキャンセルしたくらいでめそめそ泣くかよ。仕事が先、家族はあとってことくらい、男ならやりますよ。オレは行けないからお前たちだけで行って来い、ならママは喜んだろうけど、もろともキャンセルしちゃったから頭にきたのね、きっと。全員無事パパが救出。ロスに帰りヨットハーバーでランチ。その席へ娘が予告もなく彼氏を招待していた。なんだと? 顔色の変わったパパにママは(こらえてパパ、お願い)。にこやかな彼氏にパパもひきつった笑顔を返す。そうそう「96時間3」が決まったそうです。配役はほぼ同じ。筋書きはわかっていませんが確かなことはただひとつ。彼氏が拉致誘拐されても、パパは絶対助けにいかんでしょうな。

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