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特集「美魔女」

2015年9月26日

特集「美魔女」 エヴァ・グリーン3300〈スリーハンドレッド〉帝国の進撃(2014年 アクション映画)

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監督 ノーム・サロム
出演 サリバン・ステイプルトン/エヴァ・グリーン/レナ・ヘディ

死神に魂を売った女

エヴァ・グリーンが演じるアルテミシアが、前作には出ておらず本編で初登場だった新鮮さもあるけど、妥協のない非情の女に徹底したキャラの、まあわかりやすかったこと。ときどきね~有名な映画祭で賞をとっている、意味不明の映画ってあるでしょ、どんな映画だったと人にきかれても「わからない」とも言いにくく、曖昧に笑っているしかないって映画。女優さんのなかにも、そういう映画にぴったりの方がおられたりするのですが、どう転んでもエヴァちゃん、今のところ、コ難しいほうには進みそうもないわね。前回「300〈スリーハンドレッド〉」で、100万もの兵を率いてギリシャ侵攻を図るペルシャ帝国を、300人の精鋭で迎撃し(それも、あいつらは一ヶ月もの船旅で足がふらついている、足を狙え、足を、という作戦勝ちだった)死闘を繰り広げ「灼熱の門」で全滅するスパルタのレオニダス王。時期を同じくしてエーゲ海ではペルシャ海軍対アテネ海軍が激突していた。その海戦の部分が本作です。ペルシャ海軍の指揮官がアルテミシア(エヴァ・グリーン)なのだ▼CGの撮影現場を知った上で本作のアクション場面を見ると興ざめすると思うけど、でもそれを差っ引いたにしてもエヴァのアクションよかったですよ。身長はそんなに高くないのだけど(168センチ)、バランスがとれているから、手足が長くみえる。母親譲りですね。アルテミシアとは、ギリシャ軍指揮官テミストクレス(サリバン・ステイプルトン)によると「海の殺し屋・復讐の鬼」。もともとギリシャ人の彼女が、ギリシャを憎悪するようになったのはなぜか。「ギリシャの市民兵が暴走し、彼女の家族を虐殺したあと、彼らは奴隷船に彼女を何年も監禁した。さんざん弄ばれ棄てられたところを、ペルシャの使者に拾われた。彼女はギリシャに戻らず、復讐をはたすため、最強の戦士となる訓練を受けた。剣で彼女にまさる者はいなくなった。死に神に魂を捧げた彼女を、ペルシャ王ダレイオスは寵愛して右腕とし、海軍を任せた」ネットも検索もない時代に、テミストクレスが彼女の身の上を、見てきたように話すのがおかしいが▼海戦はテミストクレスとアルテミシアの知恵と知恵、戦略と戦略が火花を散らす。テミストクレスが先に一勝する。アルテミシアは「ここは花をもたせてやろう」と余裕で引く。ところが二戦目もペルシャ軍の負け。アルテミシアは海上の中立点で船上の会見を申し込み、あなたの才能をアテナイのようなチッポケな国で使うのはもったいない、ペルシャ帝国こそがふさわしい、とゾクゾクするような甘言で籠絡しようとしますが、どっこい、名将のほまれ高いテミストクレスはセックスにも乗ってこないから会見はおじゃん、アルテミシアは本気で三戦目に挑む。大量の油脂を海に運んでぶちまける「ペルシャ軍脂地獄」顔負けの秘策に出る。兵士が大きな脂の容器をかつぎ、暗闇に乗じて泳ぎ、敵の船に近づき火を放つ。海上はみるみる炎で染まり、敵軍船を丸焼きしてしまう。やることがかなりダイナミックな女性ですな▼さすがの名将もがっくり、もうなすすべはないのか。海にくすぶる無数の船の残骸を見ながら、浜辺のアテナイ軍は消沈。そこへ海路はるか、夫レオニダスの戦死はこの戦争のせいだ、ということは夫を戦争に駆り出したアテナイのせいだ、ということはあの将軍のせいだと、テミストクレスに恨みをぶつけ、協力要請を「ぷっつん」と、つれなく断ったスパルタのゴルゴ王妃(レナ・ヘディ)が、ペルシャ討伐こそ夫の本心だったはずと、スパルタ艦隊を率いて海をわたってきたのだ。形成逆転。テミストクレスは船底に隠していたサラブレッドにまたがり、めざすは敵陣、アルテミシアの旗艦に馬を走らせるのだ、パカパカと蹄の音まで聞こえる。できるのか、こんなこと、と疑うなど本作を見る上の邪道であります! クライマックスはもちろん「死に神に魂を売り渡した女」と「愛国の名将」の一騎打ち。見応え充分。ただひとつ、アルテミシアの傀儡として、頭から爪先まで金無垢になったイケメン男、クセルクセスは途中からパッタリ出てこないのだけど、どうなったのよ。察するに「300」パート3は、彼が主人公で復活するってことか。それはそれとして、本作はとことん楽しくワル乗りした、エヴァの奮戦に「一本!」

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