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アニマルハート

2011年10月24日

大造じいさんとがん

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椋 鳩十著

友情と絆の物語

著者の椋鳩十(むく・はとじゅう、1905~1987年)は日本で初めて本格的な動物文学のジャンルを開拓したといわれ、「マヤの一生」「片耳の大シカ」などの名作があります。
ガンの頭領・残雪と大造じいさんは長年のライバル。賢い残雪はあらゆる狩りの仕掛けを見破り、鉄砲の射程距離に絶対近づきません。残雪を仕留めることはもはや大造じいさんの悲願です。ある日大造じいさんは、残雪がいつもとちがう行動をとっているのに気がつきます。なぜあの残雪が、射程距離を無視して危険範囲を飛ぶのか。
行方を追ったじいさんが発見したのは、ハヤブサに襲われた仲間を助けるため深手を負い、胸を血に染めて横たわる残雪でした。近づくと残雪は首をあげ、キッと正面から見つめる。身の危険をかえりみず強敵にいどみ、傷ついても堂々と屈しない残雪にじいさんは感嘆します。そして連れ帰って手当し、傷癒えて回復した残雪を空に放つ。去り行く残雪をじいさんは晴れ晴れと見送る。勝負は一対一、元気なお前と男の勝負だ。これは人間と動物の垣根をこえた、友情と絆の物語です。

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