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特集「B級映画に愛をこめて」

2015年10月30日

特集「B級映画に愛をこめて2」
コクーン(1985年 ファンタジー映画)

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監督 ロン・ハワード

出演 ウィルフォード・ブリムリー/ターニー・ウェルチ/ブライアン・デネヒー

空を越えて星の彼方 

高齢社会になったいま、30年前に作られたこの映画をみるといろんなことを考えさせられる。年を取るのは避けがたい事実だし逃れようはない。しかし若返りに血道をあげる愚かさをも、つきつけてくるのがロン・ハワードだろう。思えば彼がオスカーの監督賞に輝いた「ビューティフル・マインド」にせよ、世界で7億ドルを超える大ヒットになった「ダ・ビンチ・コード」、あるいは「アポロ13」にせよ、宇宙や脳内の幻想を舞台に、シリアスとファンタジーが融け合っていました▼貸しボート屋のジャックに願ってもない儲け話が舞い込む。27日間ボートを貸してほしいという4人の旅行者だ。リーダーはウォルター(ブライアン・デネヒー)。彼らは沖に出て、毎日巨大な貝を引き上げてくる。現在調査中の未発表の貝で、水族館に収めるまで秘密だという。ジャックは一行のひとりの美人のキティ(ターニー・ウェルチ)にクラクラ。彼女の行動から目が離せない。ボートの桟橋の近くに老人ホームがあった。仲のいい3人組が、空き別荘になっている隣家のプールに泳ぎにいく。もちろん無断だ。広いプールにはだれもいないし泳ぎ放題、その日も例によって裏口から隣に入り込んだ。ところがプールには見たこともない大きな岩のような貝が沈んでいた。なにかわからないが害になるものでもないらしい。3人はいつものように泳いでいたが妙に気分がいい。どうしたことだと訝しむが体に悪いはずはないと、いつもにましてはしゃいで帰った。もちろんその貝はウォルターたちが海底からひきあげたもので、彼らは宿泊のため別荘を借り受けたのだ。借り主が決まったとも知らない3人は、あふれる活力のままベッドイン。妻たちは驚愕する▼キティの行動と逐一追っていたジャックは、船底で作業中、海からあがってきたキティの着替えを目撃する。彼女がするすると皮膚を脱ぐと、光を放つ物体が現れジャックは悲鳴をあげ、4人組に取り囲まれる。彼らはアンタリア星のアンタリア人で、100世紀前に地球を訪れ、大変動に遭遇した、彼らが基地としたアトランタは急速に沈み駐屯していた地球班の救出に間に合わなかった、地球班のうち20人は最後まで残って仲間の脱出を助け、自分たちは犠牲となって海底に沈んでいる、わたしたちは彼らの救出に来たのだ…というわけ。ジャックは及ばずながら手を貸すと約束、やっと打ち解けたキティに「アンタリア人はどうやって愛情を表現するのか」ときく。キティは「与えあうのよ」そう言ってジャックをプールに連れて行く。ふれあう行為ではなく不思議な波動によってジャックは最高の快感を得る。いっぽうプールを無断借用していたのがウォルターにばれた3人は、宇宙人である彼らの正体を知り、警察に届けるが「人の家に無断侵入した罪状をごまかすために、宇宙人を捏造した」というウォルターの説明に警官は納得。ウォルターは3人のリーダー格のベン(ウィルフォード・ビリムリー)にわけを話し、仲間を助けたらさっさと宇宙に帰る、だから余計な騒動を起こすなと約束させる。ところがばかに元気になった3人の活力の源が、隣のプールだと気づいた老人ホームの男女全員がおしよせプールは満員、ウォルターが「やめろ、出て行け」とどなったときは遅かった。海底からひきあげたアンタリア人のエネルギーは、すっかり人間たちに吸い取られ、20個の貝のうち2個は死んでしまった。ウォルターが貝のフタをあけると、体を折りたたんで1万年間眠っていたアンタリア人が息を引き取っていたのだ▼アーサーは自分たちの行き過ぎを詫び、正体がわかった以上早く地球を離れたほうがよいと忠告する。3人組のひとりジョーはガンだったが、生命力が復活したために早くも浮気に走り、妻との仲は破綻していた。老人ホームのひとりは叫ぶ。そんなに若返りたいか、下半身は元気になったが君の結婚生活はしぼんでしまったじゃないか。さてウォルターはいよいよ出発の前「船には30人乗れる。もし君たちが不老を求めるなら船に乗ればどうだ。我々の星の文明はあんた方には未知の世界だ。約束するが生きがいのある未知だ」「永遠に生きるのか?」「永遠って何だ?」。ある朝ベンは孫のデヴィッドと釣りをしながら言う。「わしは婆さんとよそへ行く。そこはとにかく病気も心配も老いて死ぬこともないらしい」「ウソだろ」「じき発つのだ」「どこへ」「空を見ろ。空の彼方だ。宇宙だ」。♪空を越えてラララ星の彼方…行くぞ、アトム、ジェットの限り♪(←本編と関係ありません)。でもそう歌いたくなる映画でした。キティのターニー・ウェルチですが、名前でピンときた方がおられるかもしれませんね。そう「20世紀最高のグラマー」と言われたラクウェル・ウェルチの娘です。有名な母から自立しようと、ビバリーヒルズの美容院に勤めますがまわりが放っておかず、ニューヨークでモデルデビュー。本作のオーディションで映画デビューしました。母娘とはいえ顔も体つきもそっくりです。

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