コラム
2016年9月6日
手紙の書き方・例文【番外編】 台風・豪雨・浸水などの災害見舞い状・災害見舞いの手紙・メール
台風・豪雨・浸水などの災害時のお見舞い状

台風・豪雨・浸水・洪水・地震・津波・火災などの災害が起きた時に、被災された方に対し、お見舞いに伺う代わりに送るのが、災害お見舞い状です。相手を思う気持ちを素直に表現するのが一番ですが、災害お見舞いの手紙においては、不幸が重なることを連想させるような縁起の悪い言葉は用いないように気を付ける必要があります。「また」「再び」「重ねる」「重ね重ね」などが「忌み言葉」とされ、手紙はもちろんメールでも気を付けるようにしましょう。
知ったらすぐにでも連絡を取りたいと焦りますが、相手も被災直後は混乱の真っ最中です。状況や間柄を考え、少し経ってから「その後いかがですか」という形で送るのもいいでしょう。
今回は、知人が台風被害にあったことを想定して、文例をご紹介します。
災害見舞は余計なことは書かない。災害直後のお伺いは、短く簡潔に
災害見舞は、普通の手紙とは違います。冒頭の時候の挨拶や自分の近況、そのほかの用件は一切書かないようにします。お見舞いの言葉やいたわる言葉だけを書くようにしましょう。
災害直後はすぐに連絡を取りたいと思うでしょうが、状況が状況なだけに、直後の連絡は必要な内容をより簡潔にまとめるようにしたいものです。それは、お手紙でもメールでも同じです。
では、文例です。
台風○号により、○○さんがお住まいの地域で多大なる被害が発生していることをニュースで知りました。○○さんやご家族のみなさまはご無事でしょうか。大変心配しています。落ち着いてからでも、そちらの状況をご連絡いただければと思っています。
取り急ぎお見舞い申し上げます。
被害が把握できてからのお見舞い状も 手伝いの申し出も添えて
混乱している被災直後は連絡を控え、数日経ってから様子を伺うのもいいでしょう。相手の様子をうかがい、体をいたわる言葉を添えましょう。そして、ただ励ますだけでなく、何かお手伝いできることはないか申し出ましょう。
お手紙だけでも心にしみますが、被害が大きい場合はお見舞いの金品を添えるのもいいでしょう。お見舞いの品は被害状況を確認し、当座に必要な生活用品や費用の一端となるお金を贈るといいでしょう。今回は、お見舞いの金品を添える場合の文例をご紹介します。なお、金品を贈らない場合は、下記例文から該当部分を削った状態を参考にしてください。
では例文です。
台風○号の影響で多大な被害が出ているとニュースで知り、大変驚いています。
○○さんやご家族の皆様は大丈夫でしたか。
その地域はかなりの浸水があったと聞いています。家の片づけなどご苦労も多いでしょうが、どうかご無理をなさらないでくださいね。
本来であればすぐにでも駆け付けてお手伝いをしたいところですが、まずはご様子をうかがってからと思い、お手紙を差し上げました。
ほんの心ばかりですがお見舞いのしるしも同封させていただきました。何かにお役立ていただければと思います。
入り用の品、あるいはお手伝いできることがあれば遠慮なくお知らせください。
一日も早く元の生活に戻れるようお祈りしています。
まずはとり急ぎお見舞いを申し上げます。
相手の気持ちと状況を思いやった言葉は、きっと被災された方の励みになるはずです。台風王国・日本。明日は我が身かもしれません。お知り合いで被害にあわれた方がいらっしゃったら、ぜひ一筆したためてみてください。
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