コラム
2017年6月21日
手紙の書き方 番外編 ~手紙の折り方、封筒への入れ方~
正しい手紙の折り方、封筒への入れ方は?

改まって手紙を書いた時、手紙をどう折り、封筒にはどの向きで入れるのが正しいのか、迷ったことはありませんか? 手紙の折り方や封筒への入れ方は、相手が開いた時に読みやすい状態にするのがマナーです。
手紙は毛筆・万年筆・デスクペン・ボールペンなどで書き、色は黒か濃い青色が一般的です。なお、目上の方へ書く場合、ボールペンで書くことは失礼になる場合があるので、避ける方が無難でしょう。
便箋が1枚で終わる時は白紙の便箋を1枚添える方がいいとされてきましたが、近年は1枚でも失礼ではないとされる傾向にあります。
また、封筒は改まった手紙には二重になったものを用いますが、二重が「重なる」意味を持つため不祝儀には使いません。
封をする時は、テープやホッチキスではなくのりで。封じ目には「封」や「〆」などの封字を書きますが、洋封筒(横書き)や外国宛ての郵便にはその必要はありません。特に外国の方には「〆」が「×」に見えるためタブーとされているので、シーリングスタンプや封印シールにします。洋封筒でも縦書きの場合は封字を書いても構いません。
和封筒に入れる場合
和封筒は、一枚の紙を貼り合わせて筒状にした封筒で、手紙の時に使う縦長の長形封筒の場合は、多くが縦書きで宛名を書きます。手紙を開きやすく、開いた時に最初に書き始めが見えるように、手紙に記した宛名が上に来るように入れます。
三つ折り=折り数は出来るだけ少ない方が読みやすいいため三つ折りが一般的です。
1.手紙を表向けて置きます。
2.まずは下から上に1/3折り上げます。
3.残りの1/3を、上から下に折り重ねます。
4.封筒を表(宛名面)に向けた時に、書き始めが左上に来るように入れます。
四つ折り=三つ折りでは入らない場合は、4つ折りにします。
1.手紙を表向けて置きます。
2.手紙を下から上に半分に折り上げます。
3.もう一度、下から上に半分に折り上げます。
4.封筒を表向けた時に、書き始めが左上に来るように入れます。
洋封筒に入れる場合
長い方の辺が開く形になっている洋封筒の宛名は縦書きでも横書きでもいいのですが、目上の方への手紙やあらたまった手紙の場合には縦書きにします。洋封筒の中でも郵便番号の枠が無いものは、綴じ目を逆(左側に封のふたが来るように)にする風習がある弔辞の手紙を入れるのに使われます。ナイフで開封した時に手紙まで切れてしまわないように、折り山が封筒の底に来るように入れます。
三つ折り
1.手紙を表向けて置きます。
2.手紙を下から上に1/3折り上げます。
3.残りの1/3を上から下に折り重ねます。
4.封筒を表に向けた時に、手紙の書き出しが下にくるようにして入れます。
四つ折り=手紙が縦書きか横書きかで折る順番が異なります。
(手紙が縦書き)
1.手紙を表向けて置きます。
2.手紙を左から右に半分に折り合わせます。
3.今度は下から上に半分に折り上げます。
4.封筒を表向けて、手紙の書き出しが上になるように入れます。
(封筒を底辺に手紙の折り山がくる)
(手紙が横書き)
1.手紙を表向けて置きます。
2.手紙を下から上に半分に折り上げます。
3.今度は右から左に半分に折り合わせます。
4.封筒を表向けて、手紙の書き出しが上になるように入れます。
(封筒の底辺に手紙の折り山がくる)
二つ折り=小さめの便箋に書いた場合は、二つ折りでも入るでしょう。
1.手紙を表向けて置きます。
2.上下半分に折ります。
3.折り山を下にして入れます。
カードを入れる場合
【折っていない単カードを入れるとき】
カードの上下と封筒の上下、カードの表裏と封筒の表裏を揃えて入れます。(カードの表=文面が印刷されている側、封筒の表=宛名側)
ただし、但し、封筒を開いた時に文面が見える向きに入れる方が自然との説もあり、裏に入れる人もいます。いずれにしろ、上下だけは必ず揃えましょう。
【2つ折りカードのとき】
一般的には、カードの折り山が封筒の口側にくるように入れます。ただし、カードのデザインや用途によっては折り山が封筒の底側になるように入れることもあります。受け取る相手が見やすいような向きで入れましょう。
結婚式の招待状の場合は、郵送する場合はカードの表と封筒の表を揃え、手渡す場合は封をせず、開けた時に表がすぐ見えるように、カードの表と封筒の裏を揃えてもいい、というのが一般的なセットの仕方とされています。また、封入物がある場合は、封筒の表側がカードになるように、重ねて封入します。
迷った時は、届いた方が開封した時、どの向きだと手紙を広げやすく読みやすいかを意識してください。相手への思いやりこそが、マナーにつながります。
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2021年3月1日
今、私たちができることは
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