女を楽しくするニュースサイト「ウーマンライフ WEB 版」

  • facebook
  • twitter
  • line
  • rss

特集「ヤバい女2」

2018年3月23日

特集「ヤバい女2」③
ビューティフル・クリーチャー(2000年 劇場未公開)

監督 ビル・イーグルス

出演 レイチェル・ワイズ/スーザン・リンチ

シネマ365日 No.2427

「苦きことから逃れよ」

やばい女_21-25

地味な映画ですが、ブレイクする前のレイチェル・ワイズと、スーザン・リンチが面白い。1991年の「テルマ&ルイーズ」の後に続く女子バディものです。ロクデナシのクズ男から逃げようとしている女がふたりいる。ドロシー(スーザン・リンチ)とペチューラ(レイチェル・ワイズ)だ。愛犬プルートを、ペンキで真っ赤にし、ベランダに宙吊りにした男と別れようとドロシーは決心し、バスでペンキを洗い落としてやる。車で走っていると若い女が男に襲われている。後先考えずドロシーは、工事用の鉄パイプで男の頭を殴ると気絶した。女はペチューラといい、ドロシーの部屋に男(ブライアン)を運び込んだが死んでしまった。恋人のトニーはドロシーの行方を探しまくっていた。女たちは「刑務所へ行くのはイヤ」「男の元へ戻るのもイヤ」。ゆえに力を合わせて難局を切り抜けようと結論する。早い話、犯罪を糊塗して逃走しようというわけ▼ブライアンの兄は会社経営者だ。警察は死体が行方不明者として誘拐の線で捜査している。ドロシーとペチューラはお互い見知らぬ者同士として、暗号のサインを決めた電話で連絡を取りながら、危ない橋を渡り始める。刑事は、ドロシーに「君のような女性をモノにしたかったんだ」と嘯きながら寝室に入ってくるような奴。おまけに身代金100万ポンドをブライアンの兄貴には200万ポンドとサバを読んで請求するワルだ。ペチューラは刑事には付きまとわれ、ドロシーは変態男のトニーに襲われ、プルートは頭を傷つけられる。現金の授受をする場所にドロシーは向かうが、その前に「プルートを獣医に連れていって」とペチューラに頼む。ペチューラは大きな犬を抱えて獣医に行き、お金を前払いして「頼むわね、ピンキー系の雑種よ」というが、それはドロシーがペンキで赤くなった犬を勝手にそう呼んだだけで、本当はラブラドルである▼刑事は電話の指示通り、100万ポンドをプルートが体につけたカバンに詰めた。プルートは脱兎のごとく主の元に一目散。いい犬ねえ。あと100万ポンドあるはず。刑事はちゃっかり車のトランクに隠しているのだ。ブライアンの兄貴が突如現れ「弟は殺されているのだろ」と刑事を射殺する。ほうほうの態で金も手にせず、ブライアンの死体を置いてある部屋に逃げ戻ったドロシーは、トニーの襲撃に遭う。銃口を突きつけられもはやこれまで銃弾を浴びたのはトニーだ。駆けつけたペチューラが後ろからぶっ放したのだ。二人はプルートを引き取りに行き、駅で列車に乗り込む寸前、警官が警察犬を連れて配置についているのを見る。ペチューラは刑事に行く手を阻まれ、手錠で鉄パイプに繋がれていたのを、壁のレンガごとくりぬいてドロシーの部屋に駆けつけたのであるから、手錠をなんとかせねば。工具を探しに刑事の車のトランクを開けるとカバンが。中にはポンドがぎっしり。ラストは列車の中。にわか盲導犬になったプルートを連れたドロシーと、向かいの席にはペチューラが。国境を越えるのは時間の問題。彼女らは「すべて苦きことから逃れよ」(エンデュミオンの歌)を地で行きました▼本作の後、レイチェル・ワイズは「ハムナプトラ2」や「コンスタンティン」そして「ナイロビの蜂」でアカデミー助演女優賞、スーザン・リンチは「ミス・アンの秘密の日記」「Jの悲劇」「ノーラ・ジョイスある小説家の妻」などで個性的な女性を演じ、キャリアを固めました。ふたりにとって、縁起のいい作品になったようです。

あなたにオススメ