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特集「アニマルフェスティバル」

2018年8月28日

特集「それいけ!アニマルフェスティバル6」②
U.M.A レイク・プラシッド(2000年 ホラー映画)

監督 スティーヴ・マイナー

出演 ブリジット・フォンダ/ベティ・ホワイト

シネマ365日 No.2585

人食いワニはペット 

それいけ!アニマルフェスティバル6

 U.M.Aとは未確認生物いわゆる(ユーマ)。本作では未確認どころか早々から巨大ワニとして正体を現します。そうきついパニックものでもホラーでもありませんが、体長10メートルもある巨大ワニゆえ、人間の下半身を食いちぎり、首をちょん切り、クマを襲い牛はパクリ。それなりに暴れます。現場はメイン州の湖(原題は「静かな湖」)。調査のためミューヨークから派遣されたケリー(ブリジット・フォンダ)のほか、地元の保安官や警官らがワニ退治に噛む。しかしこの映画を面白くしているのは、ワニマニアで、ワニは神のつかいだと信じる大富豪の神話学者ヘクターと、湖のほとりで一人住まいする老女ピッカーマン夫人(ベティ・ピッカーマン)です▼彼女は夫が認知症になり、殺してくれと頼んだから鍋で頭を殴ったら死んだ、と調査隊にいい、誰も信用しませんが、多分本当でしょう。静かな湖のはずが、若者がキャンプに来て騒々しい、と文句タラタラ。牛や馬を飼っています。ヘクターはメイン州にワニがいるなど信じない調査隊に、湖が海と繋がっているため、ワニが北上したのだと力説する。彼はワニを生け捕りにしようとし、夜になると、ワニは賑やかなのが好きだからと、キャンプファイアーを焚いて、ドンチャン騒ぎをする。ワニは昔から神として崇められてきた神聖な動物だと主張し、潜ってワニを探すと言いだす。ワニは自分を襲わないという信念があるのです。襲われるのですけどね。ピッカーマン夫人は内緒で、牧場の牛をワニの生贄にしていた。つまりワニは彼女のペットなのです。当然捕獲には反対である。誰もワニとワニが住む湖に近寄らせたくない。事の善し悪しはともかく、ヘクターと夫人のワニへの溺愛が他の登場人物の平凡さから、彼らを突出させています▼牛をワニの食用にするなんて、動物保護が黙っていないと夫人を諌めますが、屁の河童、そもそもワニは釣りに出た夫についてきたペットであり、夫は逃げた馬が食われそうになったところを止めようとして自分が食われてしまった、ワニは殺すつもりではなく馬と間違えただけだ、ここはワニの湖だと言い張る。ヘクターは捕獲には協力するが殺さないでくれ、ワニは人を襲うかもしれないが、金で動く人間より、ずっと崇高な生き物だと譲らない。ケリーはだんだんヘクターのワニ信奉がまっすぐなものに思えてくる。ヘクターは弛緩剤を撃ってワニを捕獲し、大型のトレーラーに縛り付け、大型水槽のあるポートタウンに運んでいきました。やっと喧騒の治った湖畔では、ピッカーマン夫人が桟橋にかがみこみ、何やら水中に投げています。足元には小さなワニが何匹もよってくる。ワニは湖にまだまだいる! しかも夫人の寵愛を受けて。こっちこそホラーです! 夫人のベティ・ホワイトはエミー賞8度の大女優。映画ではサンドラ・ブロックが大ヒットを飛ばしたコメディ「あなたは私のムコになる」があります。