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特集「最高の悪役」

2018年9月28日

特集「最高の悪役3」③ キム・オクビン
悪女 AKUJO(2018年 アクション映画)

監督 チョン・ビョンギル

出演 キム・オクビン

シネマ365日 No.2616

アジアン・アクション・ヒロイン

特集「最高の悪役3」

 怒涛のオープニングです。ヒロイン、スクヒ(キム・オクビン)が数十人のマフィアたちを、細い暗い陰気な廊下を進みながら、立ち止まることなく射殺、刺殺していきます。スクヒはマフィアを一掃し警察に逮捕。彼女を見込んだ国家情報院のクォン部長が暗殺者に養成します。思い当たるシーンがいくつか出てきます。例えばスクヒが裾を引くドレスで、ライフルの照準を定めるのは「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」のレベッカ・ファーガソン。ストーリー全体は「ニキータ」や「アサシン」、エキサイティングなアクションは「アトミック・ブロンド」に通じます▼最愛の人を殺された復讐ものです。目の前で父を殺されたスクヒはマフィアのジュンサンに殺し屋として育てられる。スクヒはジュンサンと結婚、新婚旅行中にジュンサンは敵対組織に殺され遺体の顔は無残に潰され判別不能だった。これも伏線です。スクヒは敵のアジトに単身乗り込み皆殺しにした、それが冒頭の襲撃シーンです。血しぶきが飛び、首が掻き切られ、かなりグロイですよ。妊娠していたスクヒは施設で娘を産み10年、卒業試験にパスして出所、国家情報院が用意した住まいとIDで暗殺者として第二の人生を始める。クォンの部下のヒョンスは隣人として接触しスクヒを監視する。やがて二人は好意を持ち結婚。挙式当日ミッションが伝えられ、トイレでライフルを組み立てたスクヒは、照準を合わせた男が死んだはずのジュンサンとわかる。ジュンサンは狙撃者がスクヒだと突き止める。ある夜アパートに向かったスクヒは目の前で部屋が爆発、夫と娘は死んでしまう。クォン部長が見せた監視映像によってスクヒは、すべての黒幕がジュンサンだったことを知る▼再びスクヒは復讐の化身に。ジュンサンが逃走したバスを追うスクヒのものすごい追跡。アクセルを固定し、フロントガラスを叩き割ってボンネットに乗り移り、後ろ手でハンドル操作しながら猛スピード…こんなのアリなのでしょうか。はてなと思う間もありません。一騎打ちとなりスクヒはジュンサンに止めを刺すのですが、ジュンサンは息をひきとる寸前「俺を殺せば新たな苦しみが始まる」と謎のような言葉を残す。続編ありってことかい。ド迫力満点でした。時系列を混乱させるたくさんの回想シーンの挿入と、クドクドした説明オーバーが難ですが、女性アクション・ムービーがハリウッドだけの売り物ではないと主張した、アジアン・アクション・ヒロイン、キム・オクビンの熱演に一票。