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特集「B級映画に愛をこめて」

2018年12月17日

特集「B級映画に愛を込めて10」③
レイジング・インフェルノ(2008年 アクション映画)

監督 ジョン・ターレンスキー

出演 ブルック・バーンズ

シネマ365日 No.2696

消防士に女はいらん 

B級映画に愛を込めて10

 わかりやすさに感動した。こう言う映画っていいわね。あっち向いてホイ、書くのに鼻歌が出るほど引きずるものがありません。この作品のブルック・バーンズと「ヒルサイド・ストリングラー 丘の上の絞殺魔」のアリソン・ラングがなぜ本欄に登場したか。この二人「ルームメイト2」で共演しました。「ルームメイト」という佳品があって、主演がブリジット・フォンダとジェニファー・ジェイソン・リーでした。どっちもいい女優です。対して「2」は焼き直しだし、知らない女優だし(自分が知らないだけなのに)、と軽く流したことを反省します。見直してみるとなかなかいい。主演した二女優の作品をもう少し見たくなって、本作と「丘の上」にしました▼クリスティン(ブルック・バーンズ)は消防士。父は火災の救出作業のさなか、非業の死を遂げた。新しいボスは「消防士に女はいらん」露骨に嫌い、ちょっとしたミスにこじつけ6週間の停職を命じる。実質クビである。クリスティンは見返してやるとばかり、優秀なエリートで構成する全消防士のあこがれ、森林降下消防隊(スモーク・ジャンパーズ)の試験を受けることにする。女に門戸は閉ざされていたが「体格・性差によって差別するのは違法」とクリスティンは法律で攻め、審査にこぎつける。試験は簡単、11分で45キロの荷物を1.6キロ先のゴールに運べるかどうか。クリスティンは1058秒、ドベタでゴールイン。「どうせ音をあげるさ」と侮っていた上司たちは、とりあえず見直す。新入りは2週間、集中トレーニングがあり、筋力、瞬発力、持久力などのテストに合格しなかったら即「荷物をまとめろ」。同僚はみな男たちだが底意地の悪いやつもいて、クリスティンは度々妨害を受ける。家では姉と折り合いが悪い。父親はクリスティンが入隊したばかりに定年退職を1年延長し、現場で娘の指導に当たった。もし妹が消防士にならなかったら「パパは予定通り退職し、今も生きていた」というのが姉の言い分だ▼森林降下消防隊とは、消化活動のもっとも困難な巨大火災、山火事の現場にヘリで到着し、炎と黒煙の渦巻く中にパラシュートで降りるのだ。タイミングを逸すると火の海で死ぬし、炎が拡大すれば住宅地まで巻き込む。その巨大火災が発生した。クリスティンは見習いだったが、消防士としての実地経験を買われ出動する。折しも山火事発生のすぐそばのキャンプ場に、姉夫婦と姪がテントを張っていた…。負傷した隊員の救出、消化活動、見せるべきシーンを見せてラスト、真っ黒になって帰還した隊員たちの中に、クリスティンを見つけた元隊長が敬礼して迎えた。おお、いいですね。差別と逆境をはねかえした女子成長ものの王道です。ブルック・バーンズはキリリとした容貌と、174センチ、56キロ、引き締まったアクション向きの体躯です。「ルームメイト2」では殺され役だったから、こっちで息を吹き返したわけね(笑)。字幕によれば現在(2008年)森林降下消防隊に27名の女性が在籍している。