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特集「お正月/愛と勇気のわく映画」

2019年1月10日

特集「お正月/愛と勇気のわく映画」⑩
オーシャンズ8(下)(2018年 コメディ映画)

監督 ゲイリー・ロス

出演 サンドラ・ブロック/ケイト・ブランシェット/アン・ハサウェイ

シネマ365日 No.2720

やったぜ! 

お正月 愛と勇気のわく映画

 カルチェ・ニューヨーク支店に乗り込んだ二人の目的は、当日スリ替えるレプリカを作っておくため。責任者を言いくるめ本物を見せてもらい、ローズが四方八方から特殊カメラのついたメガネでながめまわし、スキャンに成功。作戦本部では見事なレプリカを作り上げた。ハッカー、ナインボールは美術館のパソコンをハッキング、警備情報を盗み監視カメラの位置をずらし、死角をつくる。タミー(サラ・ポールソン)はイベント主催者Vogueの編集部に欠員補充として入り込む。早速上司に「配膳業者に栄養士がいません。客の2割がベジタリアンです。グルデン抜きを希望です。訴訟になるケースもありました。栄養士を雇ったほうがいいわ。優秀なオーストラリア人を紹介します」これがルー。次に招かれたセレブの座席表を入手する。ダフネの隣が空席なのを確かめ、そこにクロードという男を座らせるよう画策する。この男こそ、デビーを騙しムショ入りさせた男だ。私怨を晴らすため、聖なる仕事を利用するなら許せない、と犯罪美学の旗手ルーが「降りる」と言いますが、デビーは絶対にそれはないと誓います▼あわやという危機を巧みにかわし、ダフネの胸の宝石も頂いた。準備周到の冴えは映画で堪能してほしい。ベタなのですけど、一人の異能者に依存するのではなく、結束こそが最大の勝利の要因なのだという、チームワークの見本みたいな映画です。ケイト・ブランシェットが厨房の栄養士に紛れ込み、カートを押して皿の隙間に隠した宝石を移動させる。要所要所で待ち受けた仲間がスイスイとリレーし、宝石の分解を担当するアミータが待ち受けるトイレに運ぶ。アミータに刑事の捜索が。無線で連絡を受けたタミーはすかさず「見つけたわ」大声で叫び、噴水から宝石(レプリカ)を掬いあげ、刑事の注意を逸らす。うまくいった▼無事メットガラを退去した彼女らが一息入れているところに、現れたのはダフネだ。なんでアンタが。色めき立つ仲間を抑え「私が呼んだの」といったのはルー。ダフネがなぜ協力したか。「だって、私には仲のいい同性の友達がいないし、楽しそうだったから」。シスターフッドで締めくくるか。その前に一つ、ダフネの協力によってデビーを陥れた男クロードは逮捕された。ダフネが縛り上げた男のサイドテーブルに、彼が盗んだ証拠としてダイヤの大粒を一つ置いた。よって一人分の分け前は減ったことになるはず…心配ご無用。会心の笑みを浮かべたデビーが、大型冷蔵庫のドアを開けると、まぶしく輝く秘宝がびっしり。警察の持ち物チェックの隙をぬって、ルーは隣室のヨーロッパ王室宝石展に忍び込んだ。ルーの要請を受けた中国雑技団の軽業の名手イェンは、赤外線警備を物ともせず天井からスルスルとロープを伝い降りごっそり。イェンは宝石をビニール袋に詰め、ルーが小型ラジコンのボートに引っ張らせ、何度も赤外線の下の水路を往復するというアナログ技でいただき。それぞれが目算以上の大金を手にした。デビーは兄の墓前で「見せたかったわ」。成功を報告した。ルーは夢見ていた旅へバイクを駆った。シングルママのタミーは家族を呼び戻し、当面地道に整備工場を運営する。ダフネは女優業に復帰。騙されてもバカらしくても、後味のいいこと請け合いです。出演者は息があって、撮影中まるで家族のようだったと、声を揃えて言うのですが、サラ・ポールソンが「一人を除いてはね」とドッキリ発言。その「一人」とは…この発言がカットされなかったことは、関係者の間では周知の事実で、誰も制した様子はありませんでした(笑)。