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特集「おっさんズ」

2019年2月6日

特集「おっさんズ」⑥ シルベスター・スタローン
ロックアップ(1989年 アクション映画)

監督 ジョン・フリン

出演 シルベスター・スタローン/ドナルド・サザーランド

シネマ365日 No.2747

刑務所もの大全

特集「おっさんズ」

 刑務所ものにはほぼ定型があります。①主人公は無実もしくは冤罪②主人公を目の敵にする所長もしくは看守がいる③ムショ内のイジメと虐待④主人公はどんな目にあっても誇りを失わない⑤男の友情⑥脱獄技のスリル⑦ハッピーエンド。「ロックアップ」には見事に全部入っています。筋書きがいかに予想できるものであっても、息もつかせぬ展開で引っ張っていくのがスタローンの映画でして、本作も例にもれず。レオン(シルベスター・スタローン)は出所を半年後に控え、囚人が地獄と恐れるゲートウェイ刑務所に移送される。レオンを殺しても飽きたらぬと憎むドラムグール所長(ドナルド・サザーランド)の計略だった。彼は前の刑務所でレオンが脱走したために責任を取らされ、一生日の目を見ないサイテーの刑務所に左遷されたのだ▼模範囚だったレオンが脱走したのは、孤児だった彼を育ててくれた義父の死に目に会いたいと嘆願書を出したがドラムグールが棄却。レオンは脱獄した。何気に聞いていると(刑務所ってそんな簡単に脱獄できるの?)と思えてくるがそこは不問。所長の息のかかった囚人たちが「レオン半殺しプログラム」を組んで待ち受けていた。所長の目的はレオンを罠にかけて脱獄を試みたところで逮捕、一生刑務所で飼い殺しにし、いびり抜くのが目的だ。まずシラミを除去する毒性ガスの検査室に閉じ込め、30秒息を止めろと言い、レオンが窒息しかけるまでガス噴出をやる。「あんまりです」看守の一人が抗議すると「囚人どもは見かけよりタフだ。甘く見るな」と所長のお言葉。レオンが最初に友だちになったのがダラス。いわゆる「調達屋」で「脱獄するときは相談しろ」と持ちかける。「ここには325人の殺し屋がいる」とレオンに教える。車修理工のエクリプスとレオンは気が合い、クラシックカーのムスタングを修繕した。通称「一塁」がレオンの制止を振りきってエンジンをかけ所内を暴走、所長は美しく再生したムスタングを手下の囚人数人に棍棒で殴らせて破壊。さらにレオンに「穴(隔離室)6週間」の処分を下す▼ネズミとゴキブリの這い回る独居房で食事は半分、数十分ごとに点呼つまり睡眠妨害。妄想を見るようになったレオンは別房に移され、サド看守二人に叩きのめされる。いくら挑発してもレオンが耐え続ける。ある夜車椅子に乗った囚人がレオンに近づき明後日出所だと告げる。レオンの恋人の写真を見せ「最初の仕事はこの女のレイプだ」。レオンは逆上。一緒に連れて行ってくれと頼むダラスとその夜のうちに脱獄を行動に移す。ダラスが「こっちだ」と示した通路を突き進むと待ち受けていたのは所長。ダラスは自分の出所と引き換えにレオンを裏切ったが、レオンあやうし、の時に身を捨てて彼を救う。脱獄と見せかけ刑務所内にとどまっていたレオンは所長室で彼の背後に現れ処刑室に連れて行く。電気椅子に座らせ、レバーに腕を縛り付け自分を射撃させたら倒れる弾みにスイッチが入る、お前は黒焦げだ、所内で起きた一連の虐殺は自分のたくらんだことだと白状しろと迫った▼本作を含む1980年の諸作品「コブラ」「オーバー・ザ・トップ」「ランボー/怒りの脱出」「ランボー3/怒りのアフガン」「ロッキー4/炎の友情」「デッドフォール」などでスタローンは、ゴールデンラズベリー賞1980年代最低男優賞に輝きました。ここまでなると「おみごと」というしかない。