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特集「最高のビッチ」

2019年6月8日

特集「最高のビッチ8」⑧ キム・ダミ 
THE WITCH/魔女(2017年 アクション映画)

監督 パク・フンジョン

出演 キム・ダミ/コ・ミンシ/チョ・ミンス

シネマ365日 No.2869

キム・ダミの新しさ

特集「最高のビッチ8」

前半はミステリー仕立ての嵐の前触れ、後半はノンストップの壮絶アクション、ハリウッドも真っ青な女優アクションの佳品です。牛を飼う酪農家の娘ジャユン(キム・ダミ)は8歳のとき、ある施設を脱走して酪農家の夫婦の娘として育てられた。記憶は喪失していた。ジャユンが高校生になると、母親には認知症の症状が現れ始め、家業は不振、ジャユンの親友ミョンヒ(コ・ミンシ)がテレビのオーディション番組「スター誕生」に勝ち抜けば5億ウォンが入ると教える。このミョンヒが面白い。怒涛の血しぶきが飛ぶ本作で、ジャユンと真逆のユーモラスなキャラで笑いを誘う。施設とは遺伝子操作の研究所だった。脳細胞を組み替え、サイキックな超人を作るため人体実験を繰り返していた。しかし上層部は危険すぎる超人誕生に危機感を覚え、実験中止を決める。施設のトップ、ドクター・ペク(チョ・ミンス)は、脱走したジャユンを追う必要はない、もうすぐ死ぬと冷たく言い放つ▼ドクターの見解によれば「普通の人間より、計測不可能の能力を備えたジャユンの脳は荷重に耐えられず、遠からず爆発、激しい頭痛で目が飛び出しそうになり、全身の血が流れ出す。人間の脳が半分しか使い切れないのは自己防衛のためよ」。しかしジュヤンのほうが上手だった。記憶喪失はウソ。研究所で施された人道無視の苛烈な体験をすべて覚えていた。どうすれば発作的な頭痛を治せるか。研究所に逆戻りして治療法を手に入れるしかない、それには自分の存在を知らしめ、あいつらに捕まえに来させねばならない。そこでオーディションに出場し、手品だと称して軽い超能力を見せたわけ。彼女を追う暗殺集団は、両親やミョンヒを人質に取るが、ジャユンの殺しのスキルは超人的だ。しかも頭脳は鉄板天才。毎日牛の世話ばかりしてろくに勉強もしないのに成績は学年でトップ、歌もうまいし外国語も一度聞けば使いこなせる。邪魔な殺し屋たちを全てやっつけてドクターの前に現れた。「こんにちは、ドクター」。脳の進行を制御する薬があった。その調合法がいる。薬は脳のダメージを抑えるので母親の認知症の治療にも役立つ。研究所で壮絶な戦いを制したジャユンは当面の自分用と母親用の薬を手に入れ、根本的な治療法を探し旅立つ▼とある女性を訪ねたジャユン。そこにはドクターと瓜二つの女性がいた。彼女らは姉妹だ。その女性は落ち着き払った態度で「よくここまでたどり着いたわね」と言う。いつの間にか、二人の背後に美しい少女がいる。ジャユンは彼女に「お姉さんに手を出したら首が飛ぶわよ」と謎のような言葉をかける。これで第一部終了。続編は? 展開は予測不可能。ともあれキム・ダミの続投、コ・ミンシの共演は間違いないと思われます。女優アクションに次々スターが生まれています。邦画もいい作品をどんどん送り出していますが、どうもこの分野だけは押され気味ですね。フツーの女の子から殺人マシーンへ、キム・ダミのぞっとするような表情の変化は見ものでした。しっかりした演技力だと思えます。