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特集「最高のビッチ」

2019年6月11日

特集「最高のビッチ8」⑪ ヴィディヤー・バーラン 
女神は二度微笑む(上)(2015年 ミステリー映画)

監督 スジョイ・ゴーシュ

出演 ヴィディヤー・バーラン/パラムプラト・チャテルジー

シネマ365日 No.2872

モデルは監督の母

特集「最高のビッチ8」

素晴らしい。エンタメ度満喫しました。鮮やかなどんでん返し、それもさることながら作品全体に行き渡る古臭い手織りの感触がいいわ。スジョイ・ゴーシュ監督が映画の舞台となったコルカタ(カルカッタ改名)生まれのコルカタ育ちと無縁ではないわね。知り尽くした街の感触。混迷、狭隘、汚穢、茫洋感。とりとめのない巨大都市に、ロンドンからヒロイン、ヴィディヤが降り立つ。臨月近い身重だ。群れて来る物売りを避けカーリーガート署に行ってくれと頼む。タクシーが通る街路の建築中の建物は足場にまだ木材を使っている。「行方不明の夫を探したい、夫は1カ月前に当地に来たが突然電話もメールも途絶えた。夫の名はアルナブ。セキュリティ専門家で国立デジタルセンター(NDC)と契約した。32歳。175センチ。小麦色。モナリザ・ホテルに滞在した。電話で問い合わせたがNDCは知らないと言った」▼これに先立つオープニングは地下鉄の毒ガス大量殺戮事件である。警部補心得のラナ(パラムプラト・チャテルジー)がモナリザ・ホテルに送っていく。「そんな人は泊まっていない」と支配人は言う。NCCに行った。人事課長のアグネスが「ご主人がここで働いたことはないわ」。夫が通っていた高校の卒業生に彼の名はなかった。夫は消えたのだ。警察署長はラナに言った。「結婚して妻が妊娠、夫が蒸発、よくある話さ。ロンドンに帰れと言ってやれ」。ラナが案内した死体安置所にも夫はいなかった。アグネスから会いたいと電話が入った。「ご主人とそっくりなミラン・ダムジという元職員を思い出したの。写真を確認しようとしてアクセスしたら不可。変わった男性で彼が辞める日、大勢の男が探しに来た、でも消えた。血液型も変わっていて。Oのボンベイ型。ミランはご主人に生き写しよ」。その夜アグネスは殺された。ボブという保険外交員を装う殺し屋が派遣されたのだ。でも誰から?▼ここはニューデリーの国家情報局。カーン司令本部次長がバースラカン本部長に緊急報告。「すぐコルカタに飛ぶ。NDCの人事課長が殺された。ミランが関係している」。彼はカーリーガート署に空港から直行。「この部屋を使う。全員出て行け」。傲慢男である。ヴィディヤの前でタバコをプカプカ吸う。「私は妊婦です。喫煙はやめてください」カーン「我々は初対面だ。私の行動に口を出すな。ご助言しよう。ミランという男はいない。ロンドンに帰れ」「カーンさん。私たちは初対面です。私の行動に口出ししないでください。ご助言は要りません」。監督はヒロインの性格形成を主演女優ヴィディヤー・バーランと練りました。モデルとしたのは自分の母親です。彼女の勇気、知性、情愛、美貌(息子にとって母親とは世界一の美人です)。監督が愛着を込めて作り上げていることも、ヒロインを魅力的にしています。