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特集「ナンセンスは素敵だ」

2019年11月28日

特集「ナンセンスは素敵だ5」③ 
ミッションX(2004年 劇場未公開)

監督 バート・フレインドリッチ

出演 クリステン・スチュワート/サム・ロバーズ/ジェニファー・ビールス

シネマ365日 No.3041

ンなバカな…だけど 

ナンセンスは素敵だ特集

 12歳の女の子が父親の手術費25万ドルのために銀行強盗をやる、しかもうまいこといく、社会的にも共感を得るなど「一体どうなっている?」お話。けっこう面白くてグイグイ引っ張ります。あほらしい(はずの)映画をまことしやかに作り上げた監督はバート・フレインドリッチ。彼の9歳年上の奥さんがジュリアン・ムーアです。ヒロインのトムボーイ、マディがクリステン・スチュワート、14歳でした。エベレスト登攀が夢で毎日クライミングの練習に夢中。父親トム(サム・ロバーズ)は元登山家、怪我のためリタイアしゴーカート競技場を経営する。母親モリー(ジェニファー・ビールス=「フラッシュダンス」「Lの世界」)は銀行のセキュリティ設計責任者。サム・ロバーズは父がジェイソン・ロバーズ、母がローレン・バコール、出演作に「審判」「プレタポルテ」「バード」など。何気に豪華な父・母役なのであります▼マディはボーイフレンドのオースティン、ガスの二人と組んで、30メートルの壁をクライミングして銀行の金庫に忍び込む大計画を立てる。銀行がオープンする前夜、パーティ会場から侵入する。モリーはプログラムが完全でないからオープンは時期尚早だと頭取にかけあうが無視された。警備の責任者はハイテク化に大反対、「空手黒帯の俺と獰猛犬に任せておけば安心なのに」と言う超武闘派だ。オースティンとガスはマディの指示で建築の模型を手に入れ、犬の調教を受け持つ。マディは金庫室に侵入、25万ドルをバッグに詰めて下で待機するガスに投げおろす。警備室を見張っているオースティンと合流しダスターシュートで脱出するはずだった。ところがというか、やはりというか、武闘派警備員が警報装置などあてにならん、と犬を放ち二匹の狩猟犬が立ちふさがる。ガスが覚えたヘンなドイツ語が通じ犬たちは「伏せ」。三人はダスターシュートに飛び込む。銀行強盗勃発で街は大騒動。マディが二人の男子を「どっちも好き」と思わせて協力させたことがバレ、男子二人は「降りる。勝手にしな」、でもやっぱりマディを助けようとパトカーの追跡に割り込み、振り切ってパパの病院に現金を届け、ベッドごと病院を脱出しようとする。母親と銀行の支店長と警察が駆けつける▼即逮捕…なのにママ「私はセキュリティ・システムが未完成だと警告しました。でも受け入れられなくて、三人を使ってそれを証明したの」支店長(彼は日頃からモリーの味方)「彼女はテスト要員を雇う権限がある。これはテストだ。見事だった」。テレビ報道は父親の手術費捻出のため云々をブチあげ、三人は親孝行の美談の主になった。現金は銀行に戻した。ゴーカート場は連日満員。寄付が集まったがまだ足りない。支店長がテスト要員のギャラに5万ドル。足りない分は銀行が融資するという顛末。ラストは丘の上でマディに詰め寄る男子二人。「彼氏は普通一人だろ」「二人とも好きなの」「どっちか選べ」「選ぶから後ろ向いて」。マディは彼らが背中を向けた隙に丘を駆け下りる。振り向いた男子二人がわめきながら追いかける。丘から見えるロスの海が美しい。急所の押さえ方のうまさで一票。

 

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