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特集「令和の新春ベストコレクション」

2020年1月7日

特集「令和の新春ベストコレクション」⑦ 
ギルティ(上)(2019年 社会派映画)

監督 グスタフ・モーラー

出演 ヤコブ・セーダーグレン/イェシカ・ディアウェ

シネマ365日 No.3080

お腹に蛇がいたのよ 

特集「令和の新春ベストコレクション」

いい映画でした。緊急通報司令室のオペレーター、アスガー(ヤコブ・セーダーグレン)が、怯えた女からかかってきた電話を受け取る。通報者は氏名、住所、犯罪歴までモニターに表示される。発信者はイーベン(イェシカ・ディナウェ)。近くに男がいる気配から誘拐を察し、イエスかノーで答える質問を繰り返し、彼女が自宅に子供二人を残したまま、白いバンで連れ去られている最中だと突き止めた。アスガーは近くのパトカーに追跡させるよう指示する。視界が見えないほどの雨で追跡は失敗。アスガーの仕事はここで終わるはずだったが、事態が急を要すると判断し、イーベンの自宅に電話する。マチルデという6歳の女の子が電話に出て「パパが来てママに怒鳴ってパパがナイフを持って二人で出て行った」。アスガーは少女に「ママを必ず戻す」と約束して電話を切る。上司は「いい加減にしろ。お前の仕事じゃない。明日の裁判で復職できるのだぞ。いつまでも電話番で居たいのか」厳しく行き過ぎをたしなめる▼アスガーは放っておけない。元相棒のラシードに電話した。彼は明日証言台に立ち、アスガーの射殺事件が正当防衛だったと証言する手筈になっている。「怖いんだ」とラシード。何か心やましいことを酒に紛らわせている。「しっかりしろ。供述書通り言え。うまくやればまた二人で組めるのだ」そして「ミゲル(イーベンの元夫)の家に行け」と指示する。電話のやりとりが頻繁に交錯する。パトカーがイーベンの家に着いた。「マチルデの手とブラウスが血だらけだ」「オリバーは。弟だ。部屋にいる。見てくれ」「赤ん坊は死んでいる。体をズタズタに切り裂かれている」。アスガーはミゲルに電話した。「イーベンも殺すつもりか。もうやめろ。車を止めろ」「止まったらどうなる」「刑務所行きだ。被害者はマチルデとオリバーとイーベンだ。お前は加害者だ。罰を受けろ」荒々しく怒鳴った▼車の行く先を突き止めた。シェラン島だった。イーベンはバンの貨物台に閉じ込められたらしい。「聞け。武器を探せ。ミゲルはなぜワゴン車を持っている」「レンガ職人だからよ」「じゃ、道具があるはずだ。彼が車を止めたらレンガで殴れ」「わたし、殺される」錯乱したイーベンに「好きな食べ物はなんだ、暇なときは何をする?」ガラッと話題を変えた。「子供たちと一緒にいるのが好き。ブループラネットよ」「?」「アマー島の水族館よ。魚を見ながら感じるの。平和そうって。とても静かでなんの雑音もなく、大きな青い沈黙」ややあって「あなたの名前は?」「アスガーだ」「あなたが好きよ」「僕もだ」イーベンは落ち着いたらしい。「車が止まった」「レンガは?」「持った」「ドアが開いたら殴れ」「あの子は大丈夫よ。蛇がいなくなったから」「なんの話だ。蛇がどうした」「蛇がお腹の中でオリバーを苦しめた。お腹に蛇がいるからあの子は泣き続けた。だから蛇を取り出したの。そしたら泣き止んだ」…アスガー、茫然自失。

 

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