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特集「ベストコレクション」

2020年2月17日

特集「春息吹く2月のベストコレクション」⑥ 
立ちあがる女(下)(2019年 社会派映画)

監督 ベネディクト・エルリングソン

出演 ハルドラ・ゲイルハルズドッティル(二役)

シネマ365日 No.3120

刑務所をアシュラムとし… 

特集「春息吹く2月のベストコレクション」

包囲網を脱出するハットラはランボーも真っ青である。ヘリは上空から体温感知器が赤い点で示す地点に急降下。ハットラは苔の窪地に身を潜めて過ごし、雪が散らばる湿原を走破、「捉えたぞ」ヘリは叫ぶが「違った、羊だ」。「また羊だ。なんて羊が多いのだ」。ハットラは川に潜る、羊の死骸をかぶって息をひそめる。救世主がきた。羊飼いのスヴェインピヨルンだ。ビヤ樽のような腹をした初老の大男。「よくわかったわね」「ここは俺の庭だ。探し回っているぞ」ヒツジを積んだトラックの荷台にのせ「車を止められても動くな」。検問にきた。「ここは1000年前からの牧草地だ。あんたらのおかげで羊が怯えている。動物のことを考えろ」ガミガミ怒鳴り検問パス。湯気の上がる温泉地に連れてきて凍えているハットラを浸けた▼空港へ来た。ハットラはウクライナ行きに登場する、はずだった。テレビが「犯人逮捕」を報道している。「山女はヨガ教師の単独犯でした」双子の姉アウサが間違って逮捕されたのだ。ハットラは空港から引き返す。タクシーの運転手が通報した。ハットラは逮捕、収監。アウサが面会に来た。「ハットラ、あなたは刑務所を我が家とし、天国アシュラムとするのよ。双子の姉はウクライナに行くの。養子の担当者と話した。私は次の候補者として手続きをすませニーカの母親となる。あなたの旅は私の旅となる。あなたはこの僧院(刑務所)に残り瞑想を行うの。私を信じて」電灯が消え真っ暗になった。「監視カメラが作動するまで数十秒よ。いとこもどき(羊飼いのこと)が電線を切った。ニーカを迎えに行って。私がアシュラムを出たら支え合いましょう」姉はテキパキといい、自分の派手なインドの民族衣装とハットラのボロ服を交換した。飛行機はウクライナに到着。バスの終点にある施設に来た。窓辺で絵を描いている少女がいた。ハットラを見上げ少女が言った「私はニーカ」「私はハットラ」。二人を乗せたバスは帰路につく。途中洪水で道路は浸水。立ち往生したバスから乗客は腰まで浸す水の中を歩く。ニーカを抱き、荷物を抱え歩くしかない。これが結論だ。どんな時も前を見て歩くしかない。派手さはありませんが迫力があり、プロットの切り変えが手際よく、最後にジ〜ンとする映画です。無謀な妹を見守り、いざという時に助ける姉の知略。温かい羊飼い。雄大なアイスランドの自然。みな作品に調和した旋律を奏でます。「刑務所をアシュラム(精神的な修行の場所)とし」と言った口の先から脱出させるなんてすごいお姉さん。ジョディ・フォスター監督・主演でリメイクが決定。「現代社会で必要とされる映画」とジョディは腕まくり。

 

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