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イベントガイド

2020年2月23日

【レポート】藤井フミヤトークイベント&取材レポート 藤井フミヤ展「The Diversity 多彩な想像新世界」

藤井フミヤ展「The Diversity 多彩な想像新世界」開催を記念して、
藤井フミヤ×とに~トークイベントを開催

 

 216()から大阪の阪急うめだ本店で始まった藤井フミヤ展「The Diversity 多彩な想像新世界」。その開催を記念して、217()、阪急うめだホールにて、「藤井フミヤ×とに~トークイベント」が開催されました。3500人もの応募者の中から選ばれた、幸運の300名がフミヤさんととに~さんのトークに酔いしれました。

 

とに~さんセレクトの「フミヤート ザ・ベストテン」で
作品紹介&エピソードを披露

 

 アートテラー・とに~さんの紹介で、藤井フミヤさんが登場。キャ~という歓声と大きな拍手がホールに響き渡りました。「これがスターです!」ととに~さんも客席の反応に納得。「フミヤさんと同格なんて恐れ多いですから」と、パソコンを操作し、スクリーンに映し出された「藤井フミヤ×とに~トークイベント」の「藤井フミヤ」の文字を大きく、それ以外の文字を小さくし、笑いを誘いました。

 

 

 「東京・長野でやったアート展ですけど、ようやく大阪でやっていただけるということで喜んでいます」とフミヤさん。今回展示されるのは、新作2点を含む、約100点。東京では見られなかった作品や初めて日の目を見る作品もあるそうです。

 

 それほど多くの作品を紹介しきれない、とのことで、とに~さんが絞りに絞って10点をセレクト。「フミヤート ザ・ベストテン」という形での紹介となりました。

 

チェッカーズとしてのグランプリ受賞が音楽への転機

「美大へ行っていたら、歌手の藤井フミヤはいない」

 

 懐かしの「ザ・ベストテン」を思わせる表記に、とに~さんも「思い出しますか?」と振ると、「ザ・ベストテンに最初に出た時に、回転扉の裏にいくと、セットだから当然なんだけど『あっ、ベニヤ板だ…』って()。扉が開いて出ていくと、聖子ちゃんとか明菜ちゃんがいて『本物だ!』と思った記憶はある」と思い出エピソードもこぼれました。

 

 さて、そこからはランキング10位から順番に発表。ちなみに、「ザ・ベストテン」では得票数だった右端部分は、作成年数が表示されていました。

 

 

 10位の「鏡の中」は水彩画。女性を描いて、鏡を描いて、なんだか寂しいな、と思って唐草模様を描く、という「段階を経て」作り上げられた作品だそう。この作品に限らず、女性をモチーフにした作品が約9割を占めると言います。

 

 「まず女性を、いわゆる裸婦を描くということ自体、クリムトとシーレの影響が大きいと思います」とフミヤさん。

 

 子どもの頃から図工と美術しか成績が良くなくて、もらった賞状も絵に関するものばかり。「美術は好きだったけど美大という存在がティーンネイジャーの頭になかったですね。その頃にはバンドもやってたし。ちゃんと勉強して美大へ行ってたら歌手の藤井フミヤはいない…」その言葉に、美大へ行かなくてよかったと思ったファンも少なくないのではないでしょうか。

 

 チェッカーズが全国大会でグランプリを取り、「デビューさせるぞ」と言われた時に「おっ、東京いけるかも」と思った、それが、音楽の道へ進む分岐点だったとおっしゃいます。それでも、チェッカーズのチケットを作ったり、彼女の宿題を手伝って洋服のデザイン画を描いたりと、趣味としてずっと絵は描き続けておられました。

 

 「作品は発表するわけではなく、なんとなく貯めていました。いろんなことやりすぎちゃって、ミュージシャンである『藤井フミヤ』の本柱が細くなっちゃって…。このままじゃダメだなと思ってミュージシャン以外のことはちょっとやめて、5年くらいは音楽しかしていませんでした」。そんな中、ファンクラブでファンの人たちに向けたカレンダーで「絵でやろうかな」と思ったのを機に、より一層、絵を描くようになったそう。

 

 9位としてとに~さんが挙げたのが、「爪を見る女」。油絵に挑戦した2作目との告白に、美術に造詣の深いとに~さんも驚きを隠せません。「まあまあうまくいったな、という感じですけど、これ、眉を書くの忘れたんですよ。なんか平安時代の女じゃないけど、眉がないのもいいかな、と思ってもう描かなかった」というエピソードも披露。ぜひ会場で「眉」をチェックしてみてください!

 

 8位の「WINDOW」は、当時は珍しかったCGの作品。以前のFumiyartでも展示されたことがありますが、以前はパネル張りの大きな作品だったのを、今回は新しく作り直したものとのこと。

 

 7位の「錆びる精神」では、「公園を散歩していた時に錆びている針金が落ちているのを見て」、『デジタルマスターベーション』というコンピュータの線画が生まれ、それから派生して今回の針金の作品ができたというエピソードや、「針金を錆びさせるのが大変」との苦労話が披露されました。今はまだ一点しかありませんが、「針金をいっぱい買ってきて焼いて放っておいている最中。だいぶ錆びてきたからそろそろ作ってもいいかな」とおっしゃっていたので、この先、針金の新作に出会える日が来るかもしれません。

 

 

シールに貼り絵、切り絵、色鉛筆、ボールペン…

多彩な画材で、多様な世界を描く

 

 

 6位の「Sticker mosaic Maria」は、家族総出でシールを貼ったという力作。今回のアート展でも多くの方がよく見ようと群がっている人気の作品です。近づいてみれば、うさぎやパンダがいっぱい!

 

 5位の「GIRL」は木を使った貼り絵です。貼り絵は68点作られたそうですが、ご自身の中では今のところ完結した手法だとのことなので、この作品を見られるのは貴重なチャンスと言えるかもしれません。フミヤさん曰く、「BOYの方が好き」。ぜひ二つの作品を比べてみてください。

 

 次に紹介された、製図用カッターを使って作られた切り絵「FULL MOON」は、下書きは円と女性の外側のラインくらいで、中は即興でその場で考えて切ったというお話に、とに~さんも思わず「天才じゃないですか! なんでできちゃうんですか」と驚愕。

 

 3位にはチラシにも使われている色鉛筆画の「楽園追放 妖精の崩壊」が続き、「物語どおり、アダムの方が後悔している感じ」とのことなので、そのあたりも注目です!

 

 2位の「AI Girl in Space」はアクリルに見えますが油彩。「こういう作風がなぜか多い。ロボットアニメの見過ぎですかね()」とフミヤさん。人間型の人工衛星で、いつかこういう形の衛星が出てくる時代が来るんじゃないかな、と話されます。

 

 1位はフミヤさんの代表的な技法であるボールペンで描かれたボッティチェリの「Venus and Mars」の模写。左手の女神から書き始めたそうですが、「後々後悔しましたね、女性を後で描けばいいと思った。テクニックがどんどんあがっていくんですよ。後から描けばもっと美人に描いてあげられたのに」だなんて、さすがフミヤさん! その言葉にも女性へのやさしさが感じられます。

 

じっくり見れば見るほど面白い!
初公開の新作制作現場の動画も!

 

 その後、「質問コーナー」。客席から質問を募り、フミヤさんが「創作は続ける方がいい。野菜でもなんでもいいから作ってないと人生ヒマになっちゃうからね」「描いているときに行き詰まったら、やめる。美術館行くとか本屋に行くとか全然違うことをしてインプットするとアウトプットできる」など、丁寧かつ和やかに答えてらっしゃいました。

 

 額にもこだわっておられて、「額に入って、もっと言えば、壁にかかってできあがり」とのこと。画集では額までは紹介されないので、個展で本物を見るしかありません。

 

 大阪会場では、新作を描いている様子の映像も! 「早回しですか?」とよく言われるという、すごい技を見られますよ。「フミヤさんのプライベートな空間が見られるのも貴重ですね」というとに~さんの言葉に、「なるほど!」とテンションがあがったファンも多いかもしれませんね。

 

 

 「いろんな画材、いろんなものを使った絵がいっぱいあるので、そういう意味でも楽しめると思います。すごく細かく描いているのもあるので、よく見ていただければ楽しいかな、と。すごく見やすいスペースで、広いし、ぜひぜひゆっくりご覧ください。できたら1回と言わず2回、3回()。図録もいい出来上がりになっています」。

 

 ランキングにあがった絵は全て見られます! 実際、何度も足を運ばれている方も少なくありません。24日(月・休)までなので、ぜひ!

 

トークショーの後の取材では、
ファンへの思いも!

 

 トークショーが終わった後、取材の時間が設けられました。記者からの質問に、一つ一つ親身に答えるフミヤさん。ウーマンライフWeb版読者様のために、いくつかご紹介すると…。

 

 「一番悩むところは、崩し具合ですね。完全にすべてを丁寧に書くとなんかつまんなくなっちゃうというか。みんなそこらへんで悩むんでしょうね。でも、50歳を過ぎると、妙なわがままさもあって、わが道を行くじゃないですけど、外からどう見られようがどうでもいいや、みたいな。そういう図々しさとかわがままさみたいなのがありますね。最終的にはどっかに展示するということになるんでしょうが、描いている時は自分のいいようにする。音楽は聞く人がいるのでそういう思いで書いています」

 

 絵により一層励むようになったきっかけに、ファンのためのカレンダーという話が出ましたが、やはりフミヤさんにとってファンの存在は大きなものであるよう。「大きい意味で言ったら、パトロンなんでしょうけど()。音楽という職業においては、ファンというものが最終的には自分にとっての大切な顧客になるんでしょうね。絵も最初はファンのために始まったので、ここ最近の絵は、ファンありきで始まったってとこはありますね。実は関西のファンが多くて、関西のコンサートの回数も多いんですよ。ファンのためにも、ぜひ関西でアート展やりたいなという思いがあったので、今回実現して嬉しいなと思います」。

 

 

 その今回の大阪の個展は、フミヤさんの歴代の個展の中で3、4番目に大きい規模だそう。「すごくいい空間ができあがったので、私も喜んでいます。かっこいい空間だと絵もグレードがあがるんですよね()」。そう聞くと、ますますその空間を体感したくなります。

 

 16年ぶりに個展を開こうと思ったきっかけは、「作品が溜まった」というのが一番、とのこと。「やりましょうとなったら、100点くらいないと、となり、そこから書き始めたりして。なんとなく形になったかな。結構真面目に描きましたね、この半年くらい」

 

 ファンからいただいた画材も使って描いたという作品もあるそうですよ。

 

 藤井フミヤ展は224日(月・休)まで。お急ぎおでかけください!

 

                あわせてこちらも要チェック!

 

アートについて詳しく語っていただいたロングインタビューはこちらから

 

 

デジタルとアナログで創造する藤井フミヤ展『The Diversity 多様な想像新世界』イベント情報記事はこちらから!

デジタルとアナログで創造する
藤井フミヤ展『The Diversity 多様な想像新世界』

会期: 216日(日)~ 224日(月・休) 10:0020:00(金・土は21:00まで)、最終日は18:00終了(入館は閉場30分前まで)、会期中無休

会場:阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリー

入場料:一般・大学生800円、高校生以下無料

協力:株式会社エフエフエム 株式会社イープラス 株式会社アートオブセッション

藤井フミヤオフィシャルサイト https://www.fumiyafujii.net/

Fumiyartオフィシャルサイト https://fumiyart.com/

 

阪急うめだ本店HP 

https://www.hankyu-dept.co.jp/honten/

阪急うめだ本店 藤井フミヤ展 イベントHP 

https://www.hankyu-dept.co.jp/honten/h/gallery_fumiyart2020/index.html

 

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