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特集「怖いものみたさ」

2020年3月20日

特集「怖いもの見たさ2」③ 
としまえん(2019年 ホラー映画)

監督 高橋浩

出演 北原里英/小島藤子/小宮有紗

シネマ365日 No.3152

ヒロインはイケズ女 

031821怖いもの見たさ2

留学が決まった早希(北原里英)は幼馴染の由香(小林有紗)の家の前で呼び止められる。お母さんが現れ、家が売れないから掃除に来ていると言う。由香は3年前に失踪し、以来行方不明だ。母親は早希に思い出の品を渡す。同級生の杏樹(小島藤子)、千秋、亜美、カヤが壮行会をやってくれる喫茶店に来て、思い出の品を広げていると「としまえん」の入場券があった。期限は明日。5人は久しぶりに「としまえん」に行ってみることにする。レジュメによると「としまえんは110年前ドイツで作られ、アメリカに渡り、1971年日本へ来た、2010年世界遺産に登録。日本最古のメリ^ゴーランドは同園の象徴」。都市伝説「としまえん」の呪いとは「古い洋館で扉を叩くと秘密の場所に連れて行かれる。お化け屋敷で返事をする、あるいは鏡の部屋で秘密の鏡を見たら秘密の場所に連れて行かれる」5人は洋館の扉を叩く、お化け屋敷に入って返事をする、鏡の部屋で秘密の部屋の鏡を見る、とそれぞれタブーをやり、一人、また一人と消えていく▼この映画には苦笑してしまう。5人が姿を消すのは由香の呪いだ、なぜならおとなしい由香に無理やり洋館の扉を叩かせたからだ、と5人は内心思っている。しかし、少なくとも友だちが行方不明になった遊園地に、ノーテンキにぞろぞろ行く気になるか? いきなり現れた由香の両親は不気味かつ妖怪じみているし、今は空き家になっている由香の家に5人がズカズカ入っていく無神経さにも呆れる。メリーゴーランドに乗ったら呪いは解けるらしい。でもとっくに閉園時間はすぎ、園内は人っこひとりおらず、最後の二人になった早希と杏樹が電源室に行くと、暗闇の中に白骨死体が二体。由香の両親である。キャーッ。それでもスイッチを見つけ入れた、メリーゴーランドは回り出した、早希が木馬にしがみつくと由香が現れ電源は再びプッツン。失神した早希は園内の医務室で気がつく。とユラユラ電灯が明滅し、廊下にペタペタと足音が。由香が裸足のすり足で歩いてくる。最後の狙いは早希だった。ということは、いつも一緒にいようと由香は早希と約束したのに、早希は杏樹や千秋が由香を仲間はずれにするのに、一つもかばってやらず、逆に「あんたと一緒にいると私まであの子らに嫌われる」と、由香を見捨てて洋館の扉を叩かせた張本人なのだ。ドアの隙間から由香の死人顔が覗く、ここで映画はいきなりおしまい。空中分解ではないか。いくらなんでもこれはないでしょう。一体秘密の場所とは何なのよ。百歩譲って説明のつかないパワーでトワイライト・ゾーンに引きずり込まれたとしよう、でもそんな怪奇現象が生じる遊園地を営業させておく? そうそう、出口を目指して走っていた早希らの目の前にいきなり断崖が出現する。ぶったまげるわ。最初からいやにやさしい早希が一番のイケズ女だとわかるのは面白かったけど、一挙に5人も行方不明になる女の子たちをどう、オトシマエつけてくれるのよ。ホラーはイコール無茶苦茶でいいってことじゃないでしょ。女の子たちの悲鳴がいちいちうるさい。お化け屋敷も一つも怖くなかった。一番怖かったのは洋館から顔を出した竹中直人だった。

 

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