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特集「怖いものみたさ」

2020年3月23日

特集「怖いもの見たさ2」⑥ 
セーラ 少女覚醒(2019年 ホラー映画)

監督 ケヴィン・コルシュ/デニス・ウィドマイヤー

出演 アレックス・エッソー

シネマ365日 No.3155

悪に生まれ変わる儀式 

怖いもの見たさ2

スターを夢見る少女(という年でもないが)セーラ(アレックス・エッソー)が、オーディション受けまくるが落ちまくり、仲間の俳優の卵たちからあなどられ、テンションサイテーの日々。そこへ舞い込んだオーディションの募集。チャンスをものにしないでおくものか。面接会場の妖しげな女性面接官とおじさんに冷たくあしらわれ、トイレに駆け込み怒り爆発、叫びながら髪を引き抜く自抜症の発作を起こす。その激しさ見た女性面接官が、期するところあるらしく再度チャンスを与える。よし。着いたところは豪華な屋敷で、貫禄たっぷりの初老のおじさんが待ちかまえ「わがプロダクションは数々の映画賞を受賞した俳優を輩出してきた。人間の闇に眠る欲望を演じてもらいたい」と言いながら、おじさんのやることは「役が欲しけりゃいうこと聞け」のセクハラそのもの、一度は逃げ出すが乗りかかった船だ。考え直し再びおじさんのもとに▼おじさんの手の甲にダビデの星マークがあった。悪魔の使者か、にしても新人募集の面接に出向するのだからかなり下位ね。「その体を捨て我々の夢の代弁者となり、扉の中に入り仲間となるのだ。本性を見せるのだ、セーラ」と口上を述べる。セーラは失神し自分の部屋で気がついた。体がおかしい。気持ち悪い。爪が剥がれ血が滲み、下腹は血に染まりお腹の中でデコボコとうごめくものがある。足が立たなくなり這ってケータイに出る。相手はおじさんで「死にかけている? その通りだよ。生まれ変わるのだ。今こそ我々の仲間となりこの世に名を残すのだ」で、セーラは殺人鬼に変貌する。訪ねてきた友だちが「なに、その顔!」髪が抜けどす黒くなった容貌に驚くところをグサッ。役者の卵たちを滅多刺しにするわ、撲殺するわ。ついに悪魔の仲間入り。どうなったかというと、土の中からニュッと手が出てツルツルの頭に全裸のセーラが現れる。地面にリボンのついた箱が置いてあり、メッセージは「誕生日おめでとう」プレゼントは黒いドレスとウィッグ。ダビデの星のペンダント…▼だからどうだっていうのよ。映画はそこで終わっているからセーラがどう覚醒したのか不明。新入りのセーラができることといえば、かつての自分みたいに頼りない娘に声かけハンティングするくらいでしょう。自分の才能に自信を持てなかったメンタル低下状態につけこまれたのね。えげつない殺戮シーンも肉体の腐敗も、おじさんの催眠で作られた妄想だったというオチまである。生活費を稼いでいた、レストランのウェイトレスにうんざりしていた、卵仲間の誰彼なしに嫉妬していた、そんな繊細で野心だけはある女優志願だったのはわかる。でもね、本当の野望って、悪魔さえ足蹴にするか、手なづけるくらいのクソ度胸のことよ。魂を売り渡すなんてしおらしい発想なんかしやしませんよ。悪魔入門がなんでツルツルの頭にウィグだったのかも不明。ガバッとカツラとってびっくりさせる? いろんな映画賞とったらしいけど、どこに感動されたのか聞きたい。

 

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