女を楽しくするニュースサイト「ウーマンライフ WEB 版」

  • facebook
  • twitter
  • line
  • rss

特集「B級映画に愛をこめて」

2020年5月8日

特集「B級映画に愛を込めて15」⑧ 
アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ3(2016年 サイコ映画)

監督 R・D・ブラウンシュタイン

出演 サラ・バトラー

シネマ365日 No.3200

女ハンニバル 

特集「B級映画に愛を込めて14」

帰ってきたジェニファー。レイプ地獄の復讐を遂げたものの、深いトラウマを背負いニューヨークの片隅でひっそりと事務員をしながら暮らすジェニファー改めアンジェラ(サラ・バトラー)。道端にたむろするいかがわしい男たちに近づかれるだけで、彼女は男たちを血祭りにあげる妄想がよぎる。男という男は信用できない。アンジェラはグループ・セラピー「レイプ被害者の会」に入った。そこでマーラと知り合う。絡んできた男たちを口撃だけでやっつけたマーラに、アンジェラは忘れていた笑顔を取り戻す。セラピーには娘がレイプされ証拠もあがったのに犯人は釈放された、以後警察に憎しみしかない父親オスカー、継父の虐待に耐えている娘らが来ていた。マーラとアンジェラはます娘を執拗に虐待する親父を待ち受け痛めつける。マーラはアンジェラが止めなかったら殺しかねない勢いだった。彼女自身元カレのDVの被害者だった。やっと友だちができたアンジェラに待ち受けていたのはマーラの虐殺。犯人は元カレなのに「証拠がない」として警察は動かない▼アンジェラはその男に近づき、局部を食いちぎりゴルフクラブで頭を連打して殴り殺す。虐待をやめない父親もJK(女子高生)に扮装して誘い出し、鉄パイプを肛門に突っ込むという凄まじい方法で殺す。過去のトラウマは今や殺人エンジンに変換した。オスカーの娘を暴行し自殺に追いやった男を待ち伏せした。彼はスタンガンなど蚊が刺した程度でしかない筋肉男だった。跳ね飛ばされブン殴られ、大の字にぶっ倒れたジェニファーに男が襲いかかる。そこへ警官が。ジェニファーを尾行していたのだ。連行されたジェニファーにSVU(性犯罪特捜班)のトップ、ボルトン刑事が聴取に当たる。彼女はジェニファーの前身を洗い出し、連続殺人の本ボシと目星をつけていた。そこへオスカーが血まみれで署に現れ、「私が全部やった。私が犯人だ」と告白。ジェニファーは釈放された。ジェニファーは再びサイコの闇に沈んでいく。スタンガンをバッグに派手な服で夜の街を徘徊し、網にかかる男を待つ。そのジェニファーを刑事がパトカーで付けている…。ここは警察のカウンセリングルーム。女医の問診にアンジェラはおとなしく答えている。胸のうちには燃えカスがくすぶっている。憎むべき相手は誰であろうと、殺さなければ消えなくなった怨念の残滓だ。ジェニファーがカウンセリングを終えてドアの外に出た。レイプ犯が警官に連れられ近づいてきた。アンジェラの手にナイフ。草を薙ぐように倒れる男たち。騒動を聞いて出てきたカウンセラーも喉をざっくり…という幻想が脳裏をかすめる。彼女が向かうのはもはやデスロードしかない…そこで映画はエンド▼第1作目が目も背ける残酷な映画でした。それだけにヒロインの復讐は「地獄の天使」だった。カルトとなったのもムベなるかな。本作が回想と幻想で、ヒロインの狂気を暗示するにとどまったことが迫力を弱めました。マーラとの短かったけれど心通う友情のあったことが救いです。ジェニファーは目下服役中、ということは充分続編を示唆しているのだけど、やるかア? 残る道は女ハンニバルだろな。

 

あなたにオススメ