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特集「最高のビッチ」

2020年5月29日

特集「最高のビッチ11」④ キーラ・ナイトレイ2 
コレット(下)(2019年 伝記映画)

監督 ウォッシュ・ウェストモアランド

出演 キーラ・ナイトレイ/ドミニク・ウェスト/フィオナ・ショウ/デニース・ガフ

シネマ365日 No.3219

いい人生だった 

特集「最高のビッチ11」

コレットがウィリーとの離婚を決めたのは、彼が「クロディーヌ」シリーズの版権を借金返済のため出版社に売却したからです。「私たちは全ての権利を失った。稼げる妻はあなたのいちばんの投資物件だった。あの本は私たち夫婦の全てだった。あなたのために書き続けた。あなたを喜ばせようと力を尽くした自分は恥ずかしい。私が書く運命だったことはお互いにわかっていた。無知な私を見出し、あなたは自分の型に私を押し込めたの。私が逃げ出さないと思っていたら間違いよ。あなたに裏切られ、クロディーヌは死に、私は彼女を超えたの」。コレットは「さすらいの女」を自分の名前で出版する。コレットが女優として舞台に立った時代を基にして書かれた半自伝だ。高い評価を得た。映画はコレットの作家として自立する「夜明け前」で終わっています▼エンドの字幕を追うと「コレットとミッシーは長く愛人関係を続け、ミッシーは巡業に同行したが舞台に立つことはなかった。コレットとウィリーは離婚後一切の連絡を絶つ。彼女はのちに著作権を主張、裁判に勝つ。執筆を続けた彼女は30を超える作品を発表しフランスで最も知られた作家となる。晩年こう述べた。「いい人生だった。もっと早く気づけばよかった」。コレットの後年はきらびやかだ。二度目の結婚をしたのち、40歳を過ぎた高級娼婦と19歳の青年の恋愛を描いた「シェリ」でさらに文名を上げた。50歳近くで義理の息子と5年にわたって情熱的な愛を育むが夫に発覚して離婚。この間の恋にインスピレーションを得たのが「青い麦」だった。61歳で17歳年下の男性と再々婚。この結婚は順調だったらしい。作家そして性の枠にとらわれることなく活動を続け81歳で生涯を終えた。「いい人生」だったにちがいない▼キーラ・ナイトレイが若い時のコレットの風貌によく似ていて適役でした。夫ウィリーを演じたドミニク・ウェストは「300」「パレードへようこそ」「マネーモンスター」などに出演。想像していた結婚と違った、と悩みを訴えるコレットに「あなたの本質は誰にも奪えないわ」と娘を励ます母親はフィオナ・ショウ。舞台での活躍が顕著で、ローレンス・オリヴィエ賞3度受賞したイギリス演劇界のベテランです。最近の映画では「モンスターズ 悪魔の復讐」で、クロエ・セヴニーとクリステン・スチュワートにズタズタにされる陰気な継母を、寡黙な存在感で演じています。

 

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