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特集「最高のビッチ」

2020年5月30日

特集「最高のビッチ11」⑤ エリザベス・ミッチェル 
パージ:大統領令(2017年 サスペンス映画)

監督 ジェームズ・デモナコ

出演 フランコ・グリロ/エリザベス・ミッチェル

シネマ365日 No.3220

目指すは大統領 

特集「最高のビッチ11」

「パージ」シリーズ第3作目にして最大のヒットとなりました。米国で公開年に大統領選が合致し、候補にヒラリー・クリントン。本作のヒロイン、ローン上院議員(エリザベス・ミッチェル)が大統領候補となってパージ撤廃に挑む、という時期のよさが関心を高めました。主演のエリザベス・ミッチェルはどちらかというと控えめで、出演作品もそう多くはありません。ケイト・ブランシェットとか、ニコール・キッドマンとか、ワーク・ホリックみたいに仕事する猛打者級の女優ではなく、メリル・ストリープみたいな演技の鬼でもありません。しかしながら「ジア/悲劇のスーパーモデル」「ベティ・サイズモア」あるいは「ER 緊急救命室」で、一度その役をやると固定され、他の出演が回ってこないと、回避されがちなゲイ役に嫌がらずに出演し、好感度を上げています。本作公開時46歳ですが、28歳だった「ジーア…」の頃から、ナチュラルだった容貌容姿はほとんど変わりありません▼年に1回殺人を含むすべての犯罪を合法とする「パージ」を、廃案に追い込もうとする大統領候補ローンが、パージの夜、反対派集団NFFA(新しいアメリカ建国の父たち)の暗殺の標的になる。彼女を守るレオ(フランコ・グリロ)は妻子をパージで殺された、雑貨店の店主ジョーは政府から法外な保険金を請求され、払えなければセキュリティが機能しないという。レイニーは元ギャングだったがジョーのおかげで更生し、今はボランティアで貧困層を助けている。マルコスはメキシコ移民の自分を快く雇用し、店を任せてくれるジョーとともに行動すると決める。彼らが「パージ反対派」で、ローンを守り当選させ、国策を変える12時間の死闘に挑む。映画はよくできていまして、再々危機を切り抜けたレオ組がローンを大統領に当選させる。彼女は最初の政務として「大統領令によるパージ廃止」を発表します▼米国大統領の女性候補は、1872年のビクトリア・ウッドハルから2016年のヒラリー・クリントンまで18人にのぼります。スクリーンではシガニー・ウィーヴァーが「デーヴ」でファースト・レディを、グレン・クローズが「エアフォース・ワン」で副大統領を演じました。本作ののち、シャーリーズ・セロンが「ロング・ショット  僕と彼女のありえない恋」で大統領候補を演じるなど、女性大統領候補のポジションに注目が集まっています。国際間で女性トップの進出が著しく、遅れをとっていた米国はスクリーンで巻き返しを図るのか。しかしもはやファースト・レディではなく目指すはズバリ大統領。世界超大国の最高権力者である。この変化はこれからの時代と社会の潮流として、大きなうねりになっていくと思えます。本作のヒットにも、アメリカを変えたい潜在待望があったのかもしれません。

 

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