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特集 LGBTー映画にみるゲイ

2020年7月13日

特集「映画に見るゲイ13」316 
ロニートとエスティ/彼女たちの選択(上)(2020年 LGBT映画)

監督 セバスティアン・レリオ

出演 レイテェル・ワイズ/レイチェル・マクアダムス/アレッサンドロ・ニヴォラ

シネマ365日 No.3263

あなたは幸せ? 

特集「映画に見るゲイ13」

父は戒律の厳しいユダヤ教の指導者ラビ。勘当された一人娘ロニート・クルシュカ(レイチェル・ワイズ)はニューヨークで写真家として独り立ちした。スタジオで撮影中父の訃報を知る。ためらったが最後の別れのためイギリスの田舎町、ユダヤ人のコミュニティに帰郷した。彼女が家を出た原因は女友だち・エスティ(レイチェル・マクアダムス)との恋愛を父が知ったからだ。父は「神よ、私を殺してください」とまで嘆いたのである。そのエスティはラビの後継者と目されるドヴィッド(アレッサンドロ・ニヴォラ)と結婚していた。三人は親友同士だった。ロニートにはショックが重なる。父は彼女を娘と認めず、全財産をシナゴーグに遺贈すると遺言していた。周囲のロニートを見る目は冷たい。「ロニー・カーティスと名前を変えたそうね。クルシュカの名前に埃が持てないの?」「君は父上の最期を看取るべきだったのに町にいなかった」一事が万事この調子。追悼会には出席せず「今夜のフライトで帰るわ」と決める▼町でエスティに会った。一緒に無人となった父の家に行った。「父はここ(書斎)でいつも読書していた」「その間、私たちは自由になった」何をしていたのか、多分現場を見られたのでしょう。「私は早くニューヨークに帰るべき?」とロニート。「いいえ。ダメ。ずっとここにいてほしい」「ありがとう。あなたを初めて見た時、私…」「私もよ」エスティは積極的だった。「エスティ、エスティ、どうしよう」どうしようもないですね。エスティは言う「ニューヨークのシナゴーグに電話して、ラビの死をあなたに知らせたの」「私が去って大丈夫だった?」「病気になったわ。精神的なやつ。どうせ男と寝るなら親友がいいと思ってドヴィッドと結婚した。結婚したらウツは治るとお父さんは思っていたみたい」「エスティ、あなたは幸せ?」「ええ。ロニート、あなたは他の女性と関係を?」「いいえ、特には。エスティ、今も女性だけが好き?」「ええ」エスティはロニートのタバコを取ってうまそうに吸う。別れていた時間も距離もかき消えています。ロニートと並んで歩いていたのを見られただけで、エスティは校長から(小学校の先生をしています)訓戒を受ける。エスティはロニートに言う「昨日の私は愚かで分別に欠けていた。私には続けられない。私はこの町で生きていくの」ロニートにもよくわかった。エスティの人生の妨げにはなりたくない「明日、出て行くわ」「行かないで」(どうせい、というのだ)…でもロニートはやさしいから邪険な扱いをしない。それどころか「どこか他の場所へ行かない?」。ロンドンに出て、はた目を気にせず手をつないで歩き、ホテルに入っちゃうのだ。次に続くのは「キャロル」も「お嬢さん」も吹っ飛ぶ農厚な性愛のシーンでして、まあ驚いた。下半身だけ何もつけず(上半身は脱ぐヒマもなかった?)疲れてベッドに仰向けになったエスティから、エロティシズムがとめどなく発酵していく。

 

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