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特集「新宿2丁目を連れて歩きたいボーイフレンド」

2020年9月7日

特集「新宿2丁目を連れて歩きたいBF5」⑦ デヴィッド・ジャンセン 
消えた拳銃(1967年 ミステリー映画)

監督 バズ・キューリック

出演 デヴィッド・ジャンセン/リリアン・ギッシュ/エリノア・パーカー

シネマ365日 No.3316

見るところの多い映画 

特集「新宿2丁目を連れて歩きたいBF5」

日本の茶の間にファンを釘付けにしたテレビドラマ「逃亡者」放映中の作品であるからして、主人公ヴァレンス刑事と「逃亡者」のリチャード・キンブルがかぶってしまう。どちらも無実の罪を晴らすべく、孤独な戦いを挑む男のお話。ヴァレンス刑事は殺人犯の張り込み中、怪しい男に職務質問しようとして、男が大型の拳銃を向けた、故に発砲し、男は即死した。ところが男の拳銃は現場のどこからも発見されず、しかも彼は街の名士である善良な医師。非難が集中しヴァレンスは停職。上司や弁護士は「間違いは誰にでもある。見誤った、すまないことをした、なら執行猶予に持ち込める、と進言するが、ヴァンスは「いいや、彼は拳銃を持っていた。それを発砲しようとした」と主張して譲らない。3日間の猶予が与えられ、解決できない時は起訴と決まった▼小粒ですがまとまっていました。医師というのが食わせ物で、メキシコの小村に毎週一回、水曜日にボランティアで出張医療していた。彼は2年前に破産しているのに、今はセレブの仲間入りだ。この男には裏がある。彼の妻(エリノア・パーカー)は妖艶な美女で、聞き込みに来たヴァレンスを誘うが、お堅い彼は乗ってこない。医師がそのマンションにいたのは住居人、アリス(リリアン・ギッシュ)の往診のためだった。このアリスという女性、裁判長や検察が事件当夜の出来事を聞かせてくれというと「彼の死によって私は何もかも、希望をなくした」みなの謹聴をよそに彼女が夢中になって話すのは愛犬シーザーの老衰死である。リリアンはキャリア75年の大女優。1993年100歳でみまかったが、遺作の「八月の鯨」は84歳の主演作。共演はベティ・デイビスという傑作だった。アリスのワンちゃん事件が事件の鍵です。ネタバレすると、消えた拳銃はおもちゃが大好きなシーザーが拳銃を自分のおもちゃだと思って家の中に運び込んでいた。それは棺桶に一緒に入れてペット・セメタリーに埋葬した。ヴァンスが墓を掘り返すと中にヘロインを隠した拳銃があった。医師はメキシコの小村を往復する麻薬の運び屋だった。犯人は医師に麻薬を仲介する、同じアパートの飛行機操縦士でした▼デヴィッド・ジャンセンの人気は、まずスマートである。知的な紳士で、仕事熱心でヒューマンである。濡れ衣を着せられ孤立無援の戦いをする気の毒かつ勇気あるキャラがぴったり。これがスティーブン・セガールあたりだと(勝手にやっていれば)と、無視かもしれないがデヴィッド・ジャンセンなら応援したくなる。何しろ「逃亡者」最終回は「街から人が消えた」逸話があるくらいだ。もう一人触れたいのがエリノア・パーカーです。オスカー主演女優賞に三度候補に挙がりながら受賞なし。デボラ・カー、グレン・クローズとともにハリウッド三大残念組に数えられる。わずか100分の尺で案外見るところの多い映画です。

 

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