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特集「最高のビッチ」

2020年10月24日

特集「最高のビッチ13」③ シャーリーズ・セロン2 
グリンゴ/最強の悪運男(下)(2020年 コメディ映画)

監督 ナッシュ・エドガードン

出演 デヴィッド・オイェロウォ/ジョエル・エドガートン/シャーリーズ・セロン/アマンダ・セイフライド

シネマ365日 No.3363

悪と淫乱の竜 

特集「最高のビッチ13」

エレーンがリチャードの新居に来た。見上げると窓に女と抱き合っているリチャードが見えた。「何てことなの」。エレーンはバックミラーに映る自分に問いかける。「泣いているの、エレーン。あなたはどんな時も他の女に負けたことがなかった。あなたは勝者よ、エレーン。必ず勝つ。しっかりして。始末をつけるのよ」。極妻みたいな台詞をつぶやきリチャードの部屋に。いたのはハロルドの妻ボニーだ。面識のなかったエレーンは冷たく訊く「あなたはだれ? 名前は?」「よせ」と割って入ったリチャードを無視。「お腹を見せて」「?」とボニー。「昔、太っていたってリチャードから聞いたわ。太っていた人が痩せたらどうなるか見たいのよ。皮膚がたるんでいるでしょ。何もわかっていないでしょ、この男のこと。メキシコへの飛行機で私が何を味わったと思う? ヒレステーキとシャンパンと彼のイチモツよ」。毒吐き女である。ボニーはリチャードにビンタを張って出ていく。エレーンは顔色も変えず「新居の引っ越し祝いにここでやる?」▼人を人と思わないエレーン。買収先の社長をバカにしていたが、彼が「無駄な人員が多すぎるな、君の会社は。買収後は君とリチャードのどっちかは不要になるよ」と聞いて態度を変え「今夜、一緒に飲まない?」バーのカウンターで向かい合い「あなたのベイビーが立派なら今から私の家に行く、期待はずれならビジネスの話をしましょう。リチャードは用無し」と変態同様の要求で、とにかく残るのはエレーンの方になった。ハロルドが潜入捜査官に渡した証拠によりリチャードは逮捕。ハロルドはメキシコの海岸で「ハリー」というバーを開いていた。ハリーとはサニー(アマンダ・サイフリッド)がつけてくれたハロルドの呼び名である。メキシコでマフィアに追われ怪我をしたハロルドを助けてくれたのが彼女だ。彼氏は麻薬の運び屋だった。蝶と花の好きなサニーは小さな花屋を開いた。「叔父は悪事を働き金持ちになり、父は正直に生きて貧乏なままだった。世の中は間違っている」「世の中は悪くない。悪い人が世の中にいるだけよ。あなたも運が向くわ。私のカンは当たるのよ」とサニーは自己憐憫に耽るハロルドを勇気づけた。ある日メールが入った「誕生日おめでとう」ハロルドからだった。どこかで無事でいるらしい。サニーは笑顔でメッセージを送る。アマンダが何で、と首をひねるような軽い役ですが、蛇に狐に狼に恐竜ともいうべき俳優陣の中で、一人天使の役割を担っています。物語を彼女の締めで終わってくれてよかったです。エレーンだと、悪と淫乱の竜が、雲に乗ってまたも現れたのと同じ。そうそう、グリンゴとはスペイン語で「よそ者」。メキシコにいる白人を意味するスラングです。

 

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