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特集「別室でミステリーを」

2020年11月11日

特集「別室でミステリーを2」⑪ 
ストローベリー・ナイト(2013年 ミステリー映画)

監督 佐藤祐一

出演 竹内結子/西島秀俊/武田鉄矢

シネマ365日 No.3381

一日も早く病院へ 

特集「別室でミステリーを2」⑪

ストローベリー・ナイトという殺人ショーを捜査する警部補・菊川玲子(竹内結子)とその部下たち。玲子が高校時代の暴行事件のショックから立ち直らせ、刑事になるきっかけを与えてくれた女性警官・佐田倫子の殉職。玲子を目の敵にする主任警部補・勝俣(ガンテツ=武田鉄矢)。新人ながら国家公務員試験一種に合格し入庁し、玲子の下に配属された東大卒の北見。両親の虐待を受けて二人とも殺した深沢由香里は重症の精神疾患で入院中。犯人は深沢由香里ことFと、北見なのです。北見は大学時代に悪いことは全部して退屈していた。夜の街で北見の友人が女性を襲い、首を絞めすぎて殺してしまった。その女性の連れがFだった。彼女は北見の友人の首をカッターナイフで切り殺す。北見は「真っ赤な血が天に昇ったと思うと、ダチの顔を赤く染めた。今まで生きていた人間がただの肉塊になる。それを見て生きていることを実感した」そこでFのスポンサーとなり、殺人ショー「ストベリー・ナイト」を立ち上げた▼Fは自分の両の乳房、臀部、太腿の肉を切り落とし、自分のことを「僕」と呼ぶ。玲子は真犯人が北見だと突き止めるが、拳銃で撃たれ手錠で自由を奪われる。現場にFが来た。「僕(F)は自分が生きているなんて感じたことはなかった。僕はただ僕と同じ赤い血を見て、僕は人間なのだと思いたかった」。Fと北見が言い争いを始めた隙に、玲子は北見に体当たりし、北見は玲子を追い詰めたもののFに首を切られる。そこへ玲子の部下、勝俣らが駆けつけ北見は逮捕。玲子の頬の血を撫で、F=深沢由香里が「同じ?」と尋ねる。「そう、同じ。私と一緒」と答えて玲子は由香里を抱きしめる。ストーリーの展開が手際よい。異例のスピードで警部補となった玲子に、男の嫉妬は強烈で「お嬢ちゃん」「素人」と侮蔑的な呼び方をしますが、信頼する部下たちと鉄壁のチームワークが玲子を支えます▼自分で肉をそぎ落としてまで、トランスしたかった由香里の暗部が、重症の精神疾患と触れられるだけなのが物足りないのですが、玲子が由香里の苦しさをストレートに理解できたのは、自分も重度のトラウマから生き延びた経験があったからです。しかし由香里は11人を殺した殺人犯だ。「自分と同じ赤い血を見て、自分も人間だと思いたかった」なんて、いくら玲子が理解してあげたって、一日も早く病院に戻ってもらうしかないわ。北見は人の命をゲームにする完全なサイコ男です。この世から「死んでほしい男」高ランク入り。武田鉄矢、渡辺いっけいの、玲子の「嫌がらせ包囲網」がストーリーを盛り上げました。

 

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