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特集「ベストコレクション」

2021年1月14日

特集「令和3年新春ベストコレクション」③ 
ANNA(上)(2020年 アクション映画)

監督 リュック・ベッソン

出演 サッシャ・ルス/ヘレン・ミレン/ルーク・エヴァンス/キリアン・マーフィー

シネマ365日 No.3445

死んでしか自由になれぬ 

特集「令和3年新春ベストコレクション」

監督にリュック・ベッソン、主演にロシアのスーパー・モデル、脇にヘレン・ミレン、ルーク・エヴァンス、キリアン・マーフィー。面白くないはずはないし、事実とてもいいのだけど、どこか軽いのね。世間からドロップ・アウトして自立する仕事も経済力も身につけられず、暴力的なクズ男と暮らし、生きる希望もないアナがKGBのアレクセイ(ルーク・エヴァンス)にスカウトされ、1年の特殊訓練、4年の現場仕事をこなせば自由の身にしてくれる。で、訓練に励みKGBの標的をまず片付ける。アナの育成係オルガ(ヘレン・ミレン)は「ヤク中だし、ハニー・トラップ以外使い道はないわ」と否定的だったが、5分間で40人を殺し、データの入ったケータイを奪う任務を、アナがやり遂げ、採用を許可する▼レストランでのアクションは確かに本作の見どころのひとつ。だいたい「ニキータ」の線に沿ってストーリーは展開します。アナとアレクセイは恋に落ち「私が自由になる方法を見つけた時は味方してくれる?」とアナは約束を取り付ける。アレクセイは「最善を尽くす」とだけ。アメリカのCIAのエージェント、レナード(キリアン・マーフィー)は、過去に潜入したCIAが皆殺しにされた苦い過去がある。復讐戦としてKGB長官の殺害を狙い、アナを罠にはめ「ここで死ぬか二重スパイとなって生きるかを選べ」。アナはハワイに移住し、自由に安全に暮らせる保証を取り付け、スパイ活動は1年間という期間限定でKGBを裏切る。それ以上厳しい内部監視を騙すのは不可能と見ていた。ここでもレナードとアナは恋人同士となる。チェスの対局で長官と二人、差し向かいになったアナはテーブルの下に隠した銃で射殺、同席していたアレクセイの首筋に注射をプスッ。眠らせておいて逃走した▼アナはKGBから裏切り者として狙われ、脱出後失踪したことでCIAからも追跡されていた。そういう状況下、アレクセイはアナから連絡を受ける。約束の場所(公園)に行くとCIAとレナードがいた。現れたアナは隠し持っていた機密情報と引き換えに自由の身を保証するよう要求する。二人の男はアナの要求を飲む。オルガは自由の身となったアナの前に現れ裏切り者として射殺する。ここでどんでん返しがある。アナはオルガに長官暗殺の指示をCIAから受けたことを打ち明けていた。今はアナを「我が子のように思う」オルガは「世界一欲しいものは?」と訊く。「自由」と答えたアナに「私の言う通りすれば自由になれる」と策を授けた。射殺されたアナは防弾チョッキ、公園の茂みに倒れたが、オルガがあらかじめ用意していた死体とすり替え、あっという間に救急車に運び込んで死亡ということに。死んでしか自由になれないKGBを逆手に取ったのだ。アナは無事、街路に出るとウィッグを取り、見事なスキンヘッドで別人に。人ごみに紛れ、行方を消す。めでたし…というお話なのです。いい映画だと言っておきながら文句あるか、と聞かれれば、やはり軽いというしかない。

 

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