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特集「別室でミステリーを」

2021年3月28日

特集「別室でミステリーを3」⑤ 
愛を殺さないで(1991年 ミステリー映画)

監督 アラン・ルドルフ

出演 デミ・ムーア/グレン・ヘドリー/ブルース・ウィリス/ハーヴェイ・カイテル

シネマ365日 No.3518

信じられない大味

特集「別室でミステリーを3」

主たる登場人物は二組の夫婦。パワハラ亭主ジミー(ブルース・ウィリス)に悩むジョイス(グレン・ヘドリー)と、彼女の幼馴染の親友シンシア(デミ・ムーア)と不動産業を営む堅実な夫アーサー。ジョイスが夫を殺し死体を沼に捨て、シンシアに口裏を合わせるよう頼んだ。シンシアはジミーが殺されても無理ないクズ男だったから、ジョイスの指示通り証拠隠滅に協力する。しかし事件を担当するウッズ刑事(ハーヴェイ・カイテル)は、シンシアが嘘をついていると睨む。登場人物は少ないし女性2人のうちどっちかが犯人だと見当がつきます。ジョイスが犯人でないならシンシアである。アーサーは妻から事実を聞かされ警察に通報しようというが、巻き込まれるのはイヤだという妻の言い分にそれもそうだと関わらないことにする。このあたり詰めの甘い映画なのですけど▼ジョイスはシンシアが夫に本当のことを言ったとわかり、彼の口を塞いでやると怒る。アーサーはアーサーで二度とジョイスには関わるなと強く禁止したのに、妻は相変わらずジョイスと付き合っている。そんなにジョイスが大事なら彼女と結婚しろととんでもないことを口走り「出て行け、離婚だ」となる。このアーサーが殺された。映画は誰がアーサーを殺したのかは不問のまま終わります。おかしいですね。ネタバレすると暴力亭主を殺したのはシンシアで、レイプしようと襲ってきた彼をナイフで刺してしまったのです。事実を聞いたジョイスはジミーを生かしておいたら必ず自分達を殺す、と考えシンシアと共謀して強盗殺人をでっち上げました。刑事は女2人が胡散臭くて仕方ないが、とりあえずジミーとアーサーを殺したのはジョイスだと暫定した。シンシアは釈放される。取調室に1人残ったジョイスを見ながらシンシアは警察の外に出るがやおら引き返す。取調室に戻り刑事の前に座り真実を告白する▼映画の冒頭は仲良く遊ぶ子供の頃のシンシアとジョイス。ラストもまた同じシーンが映ります。親友2人が相手をかばいあった、という犯罪なのでしょうか。シンシアの夫を殺したのはジョイスでしょう。シンシアは離婚したら子供を取り上げられることを恐れ、アーサーが自宅に1人しかいない時をジョイスに教えています。本作は交換殺人や、ジョイスとシンシアの濃すぎる関係や、掘り込んだら面白くなったのに、どっちも中途半端で終わらせたから、信じられないほど大味の作品になった。デミ・ムーアとブルース・ウィリスの夫婦共演が話題になっただけ。グレン・ヘドリーはジョン・マルコヴィッチの奥さん。IQ150です。デミ・ムーアは当時29歳。「ゴースト/ニューヨークの幻」でブレイクし、順風満帆を予測させていました。ハーヴェイ・カイテルの(本当のことはわかっているのだけど、真実は厄介だよな)と、女2人のかばいあいをほのめかす表情がいい。男はやっぱりオトナでなくちゃね。

 

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