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特集「別室でミステリーを」

2021年3月29日

特集「別室でミステリーを3」⑥ 
インビジブル・ゲスト/悪魔の証明(上)(2017年 ミステリー映画)

監督 オリオル・パウロ

出演 マリア・カサス/バルバラ・レニー/アナ・ワグナー/ホセ・コロナド

シネマ365日 No.3519

セレブ男の犯罪

特集「別室でミステリーを3」

うるさ型のミステリーファンを堪能させる一級品。主要登場人物はわずか4人。それでいて絡み合った物語は輻輳しても混雑はせず明快。「やったぞ。ザマ見ろ」と叫ぶラストの鮮やかなどんでん返し。見て損のない映画です。主人公ドリア(マリオ・カサス)が、これ以上イヤな男はいないという不倫クズ男です。欧州の最優秀起業家に選ばれた青年実業家である彼は不倫相手だったローラ(バルバラ・レニー)が殺害され、現場にいたため容疑者となった。無実を訴え顧問弁護士を通じて刑事事件専門の凄腕女子、グッドマン弁護士(アナ・ワグナー)を雇う。彼女は「今夜検察が新しい証人を用意し、3時間後にあなたは法廷に呼ばれます。無実を証明するには3時間で事件を洗い直さねばならない。協力をお願いします」彼女は引退を表明していたが、「悪魔の証明」(存在しない事実の証明)で勝利し、花道を飾りたいと考えたのだ▼ドリアの態度は無礼だった。なんでも金で解決してきた男である。「私の依頼人には2タイプあります。状況を理解し不本意でも協力するタイプ。私を見下し無傷で解決しろというタイプ。あなたは後者です。はっきり言っておきますが救済には痛みが伴う。逮捕されたくないために私を呼んだのなら、思い上がらず事実を話してほしい」。彼女は「ピエルヘで青年失踪」の記事を突きつけた。ドリアは観念して喋り出した。3ヶ月前ビエルヘの別荘でローラと会い。帰り道別れ話を持ち出した。飛び出してきた鹿を避けようとして対向車と衝突。運転する青年は死んだ。ドリアはすぐ通報しようとするがローラが止める。ドリアは女に「君が急かしたせいだ」とまず人のせい。後続車が来て事故した2人に話しかける。大丈夫だという2人の言葉に車は去ったが顔を見られた。「私は残って助けを呼ぶ。あなたは遺体を処分して」「どうやって?」「わからないわ。なんとか乗り切らないと」。男は「不倫しなければ・あそこで近道をしなければ」と愚痴を吐きながら近くの湖に車を沈めた▼ロードサービスを待つローラに地元のトマス(ホセ・コロナド)が通りかかり、修理を引き受けた。ローラを同乗させ工具のある自宅まで車を牽引した。妻ソニアを紹介する。妻は息子のダニエルがもう直ぐ帰るはずだと写真を見せる。それは先ほど死亡した青年だった。夫婦は定年退職後、自然豊かなこの土地に移住した。演劇青年だった自分と舞台女優だった妻の出会いを語るがローラは聞くどころではなく、そそくさと辞去する。テレビが新事実を報道した。「事故に遭ったと見られていた青年は5万ユーロを横領して逃走したとみられています」。横領は警察の目をそらせるためのローラの偽装だったとドリアが白状した。母親は息子が横領したというニュースで打ちのめされ寝込んでしまった。息子を信じる夫婦は、横領が犯人の隠蔽工作だと確信していたが証拠がない。トマスは警察でローラ殺害の容疑者として呼ばれていたドリアを見かけた。ローラは息子の死亡当日事故を起こした女だ。関連があるにちがいない。トマスはドリアに会い、知っていることを教えてほしいと頼むがにべもなく断られる。夫婦は消息を絶った。

 

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