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特集「花咲き満ちる4月のベストコレクション」

2021年4月22日

特集「花咲き満ちる4月のベストコレクション」⑨
グッバイ、リチャード(下)(2020年 ヒューマン映画)

監督 ウェイン・ロバーツ

出演 ジョニー・デップ/ローズマリー・デウィット/ダニー・ヒューストン

シネマ365日 No.3543

生きていることは奇跡だ

特集「花咲き満ちる4月のベストコレクション」

今日は同性の恋人テイラーとデートの日。「パパ、行ってくる」出かける娘に「そうか、楽しんでこい。モノにしてこいよ」と送り出し大学のパーティーに出席する。席上やおら立ち上がり「言いたいことがある。学長に感謝を伝えたい。そしてピーターに。彼が親友でいてくれたことに。皆さんに会うのはこれが最後になる。私は死ぬ。思っていたより早く死が訪れるようだ。死を前にしてわかった。人生のほとんどにおいて私は間違っていた。死を理解していなかった。感謝してこなかった。結果として精一杯生きてこなかった。ヴェロニカ。君は大した女だ。私の好敵手だった。君を妻にできて誇りに思っている。こういうのもナンだが、愛している。心から」▼リチャードの“遺言”は続く。「我々はもっとも大切な義務に背を向けてきた。豊かな人生を送るという義務だ。生き方は自分次第なのに。人生をその手につかみ死を身近な友とする。それでこそ我々は残りすくない人生を一瞬でも楽しむことができる。もっとも大事なことは善く生きることだ。善く死ねるように」。リチャードは妻に別れを告げる。「どこへ行くの」「遠くへ。幸せを見つけてくれ、ヴェロニカ」「グッバイ、リチャード」。妻はあっさりしたものでことさら愁嘆場は見せません。こっちのキャラを主人公にしたほうがよくなかった? 家に帰ると娘が「テイラーに振られた。ネイサンと二股かけていたの」(泣く)「おいで」父は娘を抱き「心配ないよ。世の中に女はゴマンといる。お前にぴったりの女性が現れる。男は女に振られるとウイスキーを飲むものだ。女同士も同じかな。乾杯。お前の明るい未来に」「乾杯。テイラーの地獄行きに」。本作、妻と娘のキャラがとんがっていますね(笑)▼リチャード「パパは病気なのだ」「よくなるの?」「いいや。泣くな。お前には幸せが待っている。パパは旅に出る。どこかわからない。心から愛しているよ。信じる道を行け。お前はお前のままでいい」。このへんがよくある人生相談の回答みたいで軽いのよね。まあいい、ともかくリチャードは愛犬ジブルズと一緒に車を出しました。余計なことだけど、あなたが死んだらそのワンちゃん、どうするのよ、考えてあげているのでしょうね。満天の星空の下。大笑いしながらリチャードは走る。ジョニデ御用達ファンタジーのラストです。ウェイン・ロバーツ監督の言葉。「余命数ヶ月のリチャードが長年の心の檻から抜け出す決心をする。ありのままの人生を受け入れる。周りの人々に命の大切さを気づかせる。死を恐れず今ある時間を楽しめばいい。生きていることは奇跡だ。我々はみな歩く奇跡なのだ。それなのに座り込んで文句ばかり言っている。黙って命に感謝すればいいのだ。たとえその命が長くても短くても」これに勝るレジュメなし。多少ケチはつけましたが、全面的に賛同します。

 

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