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特集「B級映画に愛をこめて」

2021年4月26日

特集「B級映画に愛を込めて17」②
キラーズ10人の殺し屋たち (2019年 アクション映画)

監督 ケン・サンゼル

出演 ニコラス・ケイジ/アナベル・アコスタ

シネマ365日 No.3547

少しは作品を選べ、ニコラス

特集「B級映画に愛を込めて17」

オープニングの雰囲気はなかなかよくて、これは面白くなりそうだと期待したのよ。メキシコ国境に近い場末の安ホテルにジョン(ニコラス・ケイジ)というオーナーがいる。犯罪の匂いふんぷんの人通りの絶えた夜の街。男が2人やってきて「ここはフランコのホテルだろ」と訊く。フランコから1年前に譲り受けたホテルだとジョンは答える。2階から赤いドレスの女レナータ(アナベル・コスタ)が見下ろしている。同じ2階の別室に初老の殺し屋マーカスが標的を待っていた。マーカスを狙う殺し屋仲間のサンチェスが向かいのホテルにいる。マーカスは倒されサンチェスはポンコツのルノーに隠してあった報酬のダイヤを持って逃げる。途中警官2人に職務質問され、あっさりダイヤが見つかり連行。移送中警官2人がダイヤを独り占めにしようと争い、1人とサンチェスは撃たれ、死ぬ▼生き残った警官は隠れ家にいたレナータにダイヤを渡しボンで落ち合うことにするが、別の殺し屋が現れ警官は死ぬ。レナータは警官が指示していたホテル・フランコに行き、偽パスポートをもらうはずの男アラニャを待つ。またまた男と女の殺し屋が現れる。ジョンは男を毒殺し、女をレナータの部屋に案内する。女は少女人身売買のボスでありレナータは元カノ。裏切ったレナータとダイヤを追ってきたが、レナータに刺殺される。ジョンは10年前の出来事を思い出す。組織に属していたジョンとフランコは、摘発を逃れるため証人である少女3人を檻に入れたまま焼き殺す指示を受けた。現場に行ったのはフランコ。どうしてもできず、辛くも1人だけ助けた。娘は17歳となり父親に反発して家を出たがレイプされ殺される。フランコは殺害に加わった者に復讐を企てるが組織の殺し屋にやられた。残るのはジョン。今夜やってきたのが彼を狙う殺し屋2人だ▼無駄にややこしい話なのよ。終盤にならないと全体像がわからない。やみくもに現れては死ぬ殺人者たちはみな消されるだけの役で特色がない。ジョンとアラニャは同一人物で、アラニャとレナータは協力して殺し屋2人組を殺し、街を出る。なんでこうなったかはジョンがナレーションで説明するが、上映時間終了ギリギリに間に合わせたような追い込みで余韻ゼロ。冒頭に殺された初老の殺し屋は、少女焼殺を目撃していた(でも助けなかった)ために良心の呵責に苛まれ、娘の顔が見られなくなっていたというサイドストーリーがある。10人の殺し屋というからには、誰か1人くらい極悪人がいそうなものだが、それもいない。悪役は冴えない、ストーリーはややこしい、顛末はわかりにくい、ミステリーの要素はあるものの、それが分かるまでに時間がかかりすぎて、どうでもよくなる。ニコラス・ケイジが主役であるにもかかわらず、出番が少ないのが致命傷。ニコラスには「ダーティ・コップ」「マッド・ダディ」「ダークサイド」「マンディ地獄のロードウォリアー」など、折紙付のB級の佳品があのに。「来るものは拒まず」はわかるけど、少しは選べよ。

 

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