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家族の修羅場

2021年6月4日

特集「家族の修羅場」④
シークレット嵐の夜に(上)(1998年ミステリー映画)

監督 ジョスリン・ムアハウス

出演 ジェシカ・ラング/ミシェル・ファイファー/ジェニファー・ジェイソン・リー/ジェイソン・ロバーツ

シネマ365日 No.3586

大農場をめぐる裁判

原題(「1000エーカー」)の通り、アメリカ中西部の3代続く大農場が舞台です。農場主ラリー(ジェイソン・ロバーツ)に3人の娘がいる。長女ジニー(ジェシカ・ラング)、次女ローズ(ミシェル・ファイファー)、三女キャロライン(ジェニファー・ジェイソン・リー)だ。父親は農場を株式会社化し、株を3分割して娘とその婿たちに譲渡すると言った。長女と次女は賛成するが三女は躊躇する。少しでも口答えを許さない父親は不機嫌になり三女を締め出し、娘も長女のとりなしを無視して街に帰る。彼女はそこで弁護士をしている。近所の農家の主人ハロルドの息子ジェス(コリン・ファース)が13年ぶりで帰ってくる。彼は早速ジニーに色目を使う。ジニーは夫といるよりジェスといる方が楽しかった。2人は深い仲になるが、間もなく彼はローズとも寝る男だった嵐が来た夜、父親が飲酒運転で事故を起こした。心配して送っていくという娘や婿たちに父親は悪態をつく。ジニーに「干からびた性悪ババア、子供を産めない母親失格の女」と口汚く罵る。「ジニーに謝って」と制止したローザに「父親に反抗する気だな。全てを譲り渡したのにこの仕打ちか」と毒づく。「誰が農場をくれと頼んだ? 長い間耐え忍んできた代償にもらっただけよ。パパの正体を知っているのよ」とローズは謎めいた言葉を吐き出す。ハロルドは仲直りさせようと父親と娘2人を教会の食事会に出席させるが、そこで彼は豹変する。住民を前に言ったのは「みんな聞いてくれ。嵐の夜に父親を追い出した姉妹だ」と姉妹を名指し、息子ジェスには「お前が帰ってきたのは農場を乗っ取るつもりだろう。放浪生活に戻れ」と罵倒。ローズに言わせると「家出したジェスへの父親の仕返しよ。復讐よ」。トチ狂った親父です。本作に登場する男たちはロクでもない奴ばかりです。ローズが仄めかした「パパの正体」はもっとひどい。彼はジニーとローズを10代の半ばから数年にわたって性的虐待を加えていた。ローズの告白で初めて事実を知ったジニーは「キャロラインはどうかしら」「さあ。私と寝たら妹には手を出さないと言っていたけど」。父親のレイプを防ぐためローズは娘たちを寄宿学校に入れた。暗澹とする家族の過去。そこへキャロラインと父親が姉2人への農場譲渡は無効だと訴訟を起こした。姉2人は「大農場に目がくらんで父親を騙した」という噂話になって広がり、父親が酔っ払って「農場を取り返してやる」と息巻いていたことなどを知っていた。キャロラインは父親に頼まれ弁護を買って出た。もともと彼女には父親が飲酒運転など奇矯な行動をとるようになったのは、仕事を奪われ抜け殻になったからだ、それは姉たちのせいだという思いがあった。とんでもない言いがかりだろう。少なくとも弁護士であるキャロラインが父親の言い分を鵜呑みにするのがおかしいが、なぜか父親はキャロラインに別人のように寛大で穏やかに接するのだ。裁判が始まった。父親が証言台に立ったが問題が生じた。発言が支離滅裂なのだ。ローズとキャロラインを間違え、法廷は混乱。裁判長「争点は譲渡された側に農場経営の手腕と責任能力があるかないかですが、原告側はそれを立証できなかった。譲渡契約書はサインされており白紙撤回は難しい。スミス夫人(ジニー)とルイス夫人(ローズ)に非はないと認められる。閉廷」。父親はキャロラインと住むことになり、ローズは父親の大きな家に移り、ジニーは消息を絶った。

 

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