コラム
2021年8月2日
いつから? いつまで? 暑中見舞いと残暑見舞いの境界線
意外と知らない!?
暑中見舞いと残暑見舞いの境界線

冬の年賀状に対して、夏のご挨拶と言えば「暑中見舞い・残暑見舞い」。厳しい暑さの中、相手の健康を気遣い、こちらの近況を伝える暑中見舞い・残暑見舞いは、ハガキ一枚、短いメッセージではありますが、メールとはまた違う温もりを感じ、“サプライズ”のうれしさがあります。
しかし、「夏の挨拶」と知ってはいても、いつから出していいのか、暑中見舞いと残暑見舞いの境界線はいつなのか、意外と知らないこともあるはず。少々間違えたからって、受け取った相手が喜ぶことには違いないでしょうが、せっかくならマナーを知って正しく出しましょう。
「暑中見舞い」はいつからいつまで?
「暑中見舞い」というから「暑くなったら出すもの」とお思いかもしれませんが、二十四節気の「小暑(しょうしょ)」~「立秋の前日」にかけて送るのが通例です。
「小暑」は、梅雨が明け、暑さが本格的になる頃です。だいたい7月7~8日ごろです。
「立秋」は、朝夕が涼しくなり、秋の気配が立つ頃で、だいたい8月7~8日ごろです。
「暑中見舞い」として出す場合、立秋の“前日”までに届かないようであれば、「残暑見舞い」として送りましょう。
「残暑見舞い」はいつからいつまで?
近年はいつまでも暑く、お盆が過ぎた、夏休みの残りを気にする時期にようやく「残暑」のようなイメージかもしれませんが、「夏真っ盛り」な頃からすでに「残暑見舞い」に変わります。その境が「立秋」、つまり8月7~8日ごろからはどんなに暑くても「残暑見舞い」となります。
「暑さ寒さは彼岸まで」といっていつまでも厳しい暑さは続きますが、「残暑見舞い」として出すには、8月末頃までに届くよう送りたいものです。遅くても「処暑の候(9月7日頃まで)」に届くように。
ちなみに!
2021年は8月7日が立秋です。「立秋の前日までに届く」のが「暑中見舞い」だとすると、もうそろそろ「残暑見舞い」への切り替え時期、ということになりますね。
とはいえ、暑中見舞いや残暑見舞いでなくても、なかなか人と会えないこのご時世、手書きのお手紙は嬉しいものです。ウーマンライフweb版では時候の挨拶などを記した「手紙の書き方」を毎月ご紹介しています。ぜひご参考に、大切な人、ご両親、おじいちゃん・おばあちゃん、お友達に一筆したためてみませんか?
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