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特集「怖いものみたさ」

2021年10月20日

特集「怖いもの見たさ3」②
事件物件呪縛の連鎖(下)(2018年 ホラー映画)

監督 アンディ・ミットン

出演 アレックス・トレイバー/アリヤ・バレイキス

シネマ365日 No.3725

またいい家になる

特集「怖いもの見たさ3」

「やっと電話をくれたのね。フィンが心配しているの」とビヴァリー。「あなたの計画がわかったわ。素敵な考えだと思う。嬉しいわ」「フィンは起きているか」「もう11時よ。寝ているわ」「起こすのはやめよう。愛していると言ってくれ」。電話を終えたサイモン。カメラが引く。そこにいるのはリディアと並んでお友達のように座っているサイモンだ。朝早く裸足で歩いている男がいる。電気技師だ。サイモンの家に近づきハッと足を止める。サイモンが窓辺に立っていた。「そんな…」絶句する。場面転換。ビヴァリーとフィンが家に来ていた。「不思議ね。葬儀の後、あの絵を急に見たくなったの」。あの絵とは壁にかかっていたマジカルな絵だ。パパは死んだらしい。「僕たちの家だよね」とフィン。「しばらくはね。でも心配しないで。すぐ売るわ」「こんな家に住めない。怖いよ」。母子は家に入る。改修がすんで隅々まで掃き清められ整然としていた。夥しい薬のビンを見て「サイモンったら持病があったのね。知らなかった」。フィルの部屋に元の家にあったフィギュアがたくさん並んでいる。「お前が寂しがらないように持ってきておいた」とパパが言っていた。それを息子は「うざい」とはたき落としたのを、パパはまた元に戻したのだ▼フィギュアのひとつにメモが挟んであった。「フィンへ。お前が望めばまたいい家になる。パパはこの家を離れない」。家中を見て回った母親が言った。「フィン、思ったより嫌な気がしない。この家の感じ、好きよ。ニューヨークが恋しい?」「ちっとも」。ガラリ、気が変わっている。「おやすみ」ママはフィンにキスして明かりを消し寝室を出た。フィンは枕元の小さなスタンドを点け「おやすみ、パパ」。息子は父親がこの家にいることがわかった。ところでリディアはどこに。ここはニューヨーク。大都会の雑踏の中に、彼女はいたのだ。自由になって…アリでしょうか。幽霊が昼日中歩いているなんて▼深く考えても始まらない。リディアには機嫌よくニューヨークにいてもらうことにして、嫌な事件物件だった家を父親が妻と息子のためにいい家にした、彼は自分の命をリディアの怨霊と引き換えにしたのでしょう、父の思いが家族に伝わり怖い家ではなく、愛する家になりそうだ、そんなハッピーな予感で映画は終わります。リディアが舞い戻ったとしても、家を大事にしている限り、居付けはしないでしょう。リディアはこの家が嫌いで出て行きたくて、誰かに押し付けたかったのだから、その家を望む(愛する)人には嫌がらせは効かないし勝負にならないわ。愛は全てに勝つ。パパが精魂込めて手入れした家に、心から感謝して住むことね。パパは一緒にいる。最後のフィンの「おやすみ、パパ」がよかったね。

 

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