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特集「怖いものみたさ」

2021年10月22日

特集「怖いもの見たさ3」④
エコーズ(2005年 ホラー映画)

監督 デヴィッド・コープ
出演 ケヴィン・ベーコン/キャスリン・アーブ

シネマ365日 No.3727

幽霊と波長が合った!

特集「怖いもの見たさ3」

幽霊の映画です。シカゴに暮らす平凡な配管工トム(ケヴィン・ベーコン)は、妻マギー(キャスリン・アーブ)と息子ジェイクとの平穏な暮らしに満足していたが、どこかで(平凡すぎるのもイヤだな)という思いがあった。幽霊とはこの世に後悔の念を残しているもので、心の不安定な人と波長が合い接近する。冗談で義姉の療法士の催眠術を受けたトムは、意志の扉を隔てた向こうに別世界が広がり、見たことのない少女が何か言いたそうに現れる夢に悩む。マギーは夫のストレスによる疲労困憊に打つ手がない。霊視者がマギーに言うには「あなたの息子とご主人は“見える人”。あなたは“見えない人”。霊は何かを訴えたがっている。放っておくと怒り出す」と告げる。息子のジェイクは夜中に1人で喋る癖があり、話し相手の名前はサマンサだと子守が言っていたが、それにつけても気味が悪い。義姉に「催眠術を解いてくれ。催眠をかける時俺に何をした?」と訊いてみると「あなたは視野を広げるべきだと思い、催眠から目覚めると同時に意識の扉を開け、すべてを受け入れよ、と言ったわ」そのおかげでひどい目に遭っている「じゃ、意識の扉を閉めてくれ」。で、義姉が再度催眠をかけるとトムの目の前に「掘れ」という文字が現れた。以来トムはミッションに目覚め、家の庭に大きな穴をいくつも掘り息子も協力する。妻は呆れ息子を連れて実家に帰ってしまった▼庭だけでは足りん。本格的な工具を購入し地下のコンクリートに穴を開ける。鶴嘴が当たったはずみに床でなく壁に穴が開き空洞になっていた。トムが無我夢中でレンガを崩すとビニールに入った白骨死体があった。半年前失踪したサマンサだった。トムは干からびたサマンサの指を握ると、サマンサの霊が語りかけた。隣の息子アダムとカートが彼女をレイプして袋詰めにしたのだ。自責の念でアダムは自殺未遂で入院中。生死の境をさまよっている。アダムの父フランクもカートの父ハリーも息子の殺人を知っていて隠蔽するつもりだった。「知った時は手遅れだった。息子には未来がある。お前はこの街から出ていけ」とフランク。しかしカートとハリーが来てトムを殺そうとする。そこへ妻マギーが到着した。外は土砂降りだった。マギーは出かけしなにジェイクが「忘れないで」ともたせてくれたバッグに、大型ナイフがあることに何気なく気づく。それを持って家の中に。襲ってきたハリーに殴り倒されたものの、足をグサっとやる。ジェイクは母親の危機を予知してナイフをもたせたのだ。銃声が轟く。改心したフランクが2人を撃ち殺した。事件は解明した。成仏したサマンサは静かな笑みをたたえて通りに消えていった▼ストーリーが平凡すぎるという理由であまり評価は高くなかったのですが、私、デヴィッド・コープの監督・脚本、わりと好きなのです。本作の後「パニック・ルーム」(主演ジョディ・フォスター)脚本、「シークレット・ウィンドウ」(ジョニー・デップ)監督・脚本、「チャーリー・モルデカイ華麗なる名画の秘密」(ジョニー・デップ)監督、「レフト—恐怖物件—」(ケヴィン・ベーコン)監督・脚本といった作品があります。彼自身「ホラーと残虐映画とは別」と言っている通り、大向こうに受けるド派手な作風ではありませんが、切り替えのテキパキした熟練の作り手という感があり退屈させません。ホラーと聞いて出演を渋ったケヴィン・ベーコンが、コープ監督の脚本を読みOkした。どこが気にいったのか知りませんが、20年後に「レフト—恐怖物件—」で再度共作したところを見ると、ケヴィンのようなうるさ型を納得させる、品質管理が彼にはあるようです。

 

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