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特集「B級映画に愛をこめて」

2021年11月26日

特集「B級映画に愛を込めて18」②
ダニエラという女(上)(2006年 恋愛映画)

監督 ベルトラン・ブリエ

出演 モニカ・ベルッチ/ベルナール・カンパン/ジェラール・ドパルデュー

シネマ365日 No.3762

「ひどいわ!」

454万ユーロの宝くじに当たった男フランソワ(ベルナール・カンパン)が、飾り窓の女ダニエラ(モニカ・ベルッチ)に「金がなくなるまで月に10万ユーロ払う。一緒に暮らしてくれ」と頼む。「ひどいことはしないと約束して。娼婦だからってモノみたいに扱わないで。前金を払って」。手にした金額を見て嬉しくなり「夕食をおごるわ」。男は心臓が悪い。友人の医者が「あんな女と暮らしたら爆弾を抱いているようなものだ」と忠告するがフランソワは「生まれて初めての幸福だ。放っておいてくれ」とダニエラにのめり込む。北の海に小旅行。「彼に何をした」と医者が訊くと「2人で走って彼に揺れるオッパイを見せたの」。夜中に医者の家にフランソワから電話。「ダニエラの具合が悪いから見てくれ」という。妻ジジに「出かけるよ。例の友達の彼女が病気なのだ。ポットにハープティーが入っている。暑いからヤケドに気をつけるのだよ」と声をかけているが、ベッドには誰もいない…▼ダニエラを診察した医者はあらわになった胸の隆起にショック死。葬儀の席で「ジジは?」と聞くフランソワに「5年前に死んだよ」と参列者の1人が答える。「真夜中のミラージュ」でもそうでしたが、ベルトラン・ブリエが多用する幻想のシーンが早速登場する。フランソワは会社員だ。「この頃幸せそうだな」と同僚が詮索し、彼女がいるなら会わせろ、と大挙してアパートに押しかける。これまた意味のない大騒動も「真夜中…」(隣人が押しかけバカ騒ぎする)と同じ。ダニエラはフランソワの元を去り飾り窓の中に戻った。「僕と暮らしたのは金が目当てか」と訊くフランソワに「お金なんかどうでもいい。私は好きで娼婦をしているの」と部屋中に札をばらまく。「ダニエラの愛の相手は俺だ」と現れたのがギャングのボス、シャルリー(ジェラール・ドパルデュー)だ。「人の女をくすねてタダですむと思っているのか。俺の愛が損害を受けた。弁償しろ。どうやって償う」「考えていない」「お前はいいやつだ。俺は意地が悪いのだ。裏切り者には死を、がモットーさ。裏切った女を閉じ込めネズミ攻めにしてやった」。このへんからコメディタッチになります。「ダニエラにいくら出す? 400万ユーロ払ったら女をやる」「君らはグルか!」。有り金全部払ったらフランソワは安月給のサラリーマンだ。「やめておく。愛してはいるが金は出さない」「あっぱれな決断だ」シャルリーは豪邸にダニエラを連れて帰る。「なぜ私が戻ったと思うの?」と訊く女に「なぜいつも戻るのだ」「自由になるのが怖いの」。ダニエラが乗り気薄なベッドに「どうした。いつも全開なのに。あの男、どんなテクニックを使ったのだ」「ごめんね。マヒしたみたい」。男はものわかりよくダニエラをフランソワの元に返す。ところがダニエラが見たのは隣の部屋の女と取り込み中のフランソワだ。彼はシレシレと「まだ途中なのだ」。女「あと15分で彼を返すわ」。だんだんバカバカしい映画になっていきますが、最高の落ちはコレ。隣の女が去ってフランソワが「そんな目で見るな。君が悪いのだ」「シャワー使って女の匂いを流さないと、あなたに愛していると言えないわ」「お金がなくても? もともと金はない」「宝くじはウソ?」「ウソだよ」「そんな! ひどいわ」ダニエラ絶句。お金目当てじゃなかったはずでは?

 

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